TOYOTA RAV4 EV Concept|トヨタ ラヴ4 EV コンセプト
CAR / NEWS
2015年3月30日

TOYOTA RAV4 EV Concept|トヨタ ラヴ4 EV コンセプト

TOYOTA RAV4 EV Concept|トヨタ ラヴ4 EV コンセプト

RAV4ベースのEVが登場

トヨタ自動車は、業務資本提携も話題となったテスラのEVシステムを搭載する電気自動車コンセプトモデル「RAV4 EV」をロサンゼルスオートショーにて発表した。

文=松尾 大

テスラのEVシステムを搭載

2010年春にテスラモーターズに巨額の出資をおこなったトヨタ。そのさい、車両の提供もおこなわれたと噂された、RAV4がEVとなって生まれ変わった。

テスラとトヨタは、電気自動車とその部品の開発、生産システム、および生産技術にかんする業務提携をおこなうことで基本合意。トヨタはベンチャー企業であるテスラから、電気自動車の技術やチャレンジ精神、意思決定のスピード、柔軟性を学ぶことを狙いとし、一方のテスラは資金提供だけでなく、トヨタのもつ車両の開発、生産におけるノウハウを吸収することが目的だという。

TOYOTA RAV4 EV Concept|トヨタ ラヴ4 EV コンセプト|02

TOYOTA RAV4 EV Concept|トヨタ ラヴ4 EV コンセプト|03

両社で共同開発が進められているこのRAV4 EVは、ユーティリティー性の高いRAV4のボディをベースに、テスラのEVシステムを搭載。実走行環境で100マイル(約160km)程度の航続距離を目指したコンセプトモデルだ。2012年開始される、米国での市販化に向けて、アメリカの研究チームが中心となって車両の開発をさらに加速させていく予定となっている。

トヨタは、1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を発売し、これまでの累計販売台数200万台を突破。また、1996年にニッケル水素電池を市販車として世界ではじめて搭載した「RAV4 EV」(初代)を発売し、2003年までに約1,900台を販売している。

ハイブリッドだけでなく、全方位的な環境対策車両を発表しつづける、トヨタ。このRAV4 EVは米国のみでの販売と伝えられるが、日本国内市場へのEV投入もそう遠くないだろう。

BRAND HISTORY
自動車メーカーとしてのトヨタの創業は1936年。当時流行していたストリームライン(流線型)ボディをまとった6気筒モデルと、上級市場を狙ったモデルがスタートだった。50年代後半に1リッターのコロナと1.5リッターのクラウンをラインナップに。60年代には、米国市場での拡販を目指す企業戦略を採用するにあたって、コンパクトなモデルから8気筒搭載車までを開発。フルラインメーカーの道を歩み出した。

トヨタの成長のカギは、徹底したマーケット中心主義にある。60年代は米国市場において、イギリスやイタリア製の小型車をターゲットにした車種を投入して成功。その後も、適度な性能を適切な価格で提供する商品戦略は、大型セダンからスポーツカーまで幅広く採用された。そののち米国に工場を建設するなどして、大型ピックアップトラックなど米国専用の車両を多く手がけるようになる。

国内では1960年代の高度成長期をひとつの頂点に、営業販売面の貢献もあり、多彩な製品展開で盤石のポジションを獲得。また主市場の米国では、1970年代に起きた2回のオイルショックをむしろ追い風とし、小型・省燃費を武器に急成長した。近年の大きなジャンプは1980年代後半。高級車志向が強くなった米国においてトヨタでなくレクサスという独立したブランドを立ちあげた。小さな部品1点1点から徹底した品質管理をおこなうという源流主義を採用し、高いクオリティ感を売り物とした。

もうひとつのジャンプが1997年のプリウスの発売だ。ハイブリッド駆動方式は一般にはなじみのない一方、当時の自動車業界からは「内燃機(ガソリンやディーゼルのエンジンなど)から燃料電池へと向かう技術の流れのなかで無意味」と批判されたが、先見の明があったことは現在の成功をみればわかる。世界中のメーカーが形式に多少のちがいこそあれ、ハイブリッド化を推進している。また、ハイブリッド車に必要不可欠なバッテリー技術は、電気自動車でも、その先にある燃料電池車でも必要となることは、ほかの自動車メーカーも認めざるを得なかった。

2008年9月に米国で起きた、いわゆるリーマンショック以降は高級車の販売が鈍化したり、ほぼ時期をおなじくして製品のリコールをめぐって米国議会で大きく取り上げられたりと、現在のトヨタは逆風にさらされているともいえる。2002年に参戦したF1から2009年に早ばやと撤退したのもファンのあいだに失望を生んだ。しかしあらたに世界ラリー選手権も視野にいれた国際的なレース活動を再開すると表明。今後に期待だ。
(2010年8月更新)

           
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