ベルトーネ100周年記念モデル「ヌッチオ」|Bertone
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月15日

ベルトーネ100周年記念モデル「ヌッチオ」|Bertone

Bertone|ベルトーネ

ベルトーネ100周年記念モデル「ヌッチオ」

1912年創業のイタリアはトリノを拠点とするデザインスタジオ、ベルトーネはコンセプトカー「ヌッチオ」をジュネーブ国際モーターショーにて公開した。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
Photographs by MOCHIZUKI Hiroaki

あらたなマイルストーンとなるか

イタリアの老舗カロッツェリア、ベルトーネが今回のジュネーブ国際モーターショーにコンセプトカーとして用意した「ヌッチオ」は、ベルトーネの創業者、ジョバンニ・ベルトーネの跡を継いだ息子であり、伝説的デザイナー、ジョゼッペ・“ヌッチオ”・ベルトーネの名を冠する、ベルトーネ100周年記念モデルだ。

ベルトーネ100周年記念モデル「ヌッチオ」|Bertone 02

ベルトーネ100周年記念モデル「ヌッチオ」|Bertone 03

リアミッドにエンジンを搭載し、一息でフロントからリアへと抜けるくさび形、あるいはウエッジシェイプと呼ばれるそのスタイルは、ヌッチオが1967年にアルファ・ロメオ「カラボ」ではじめ、1970年、ランチア「ストラトス・ゼロ」で発展させ、1973年、ランボルギーニ「カウンタック」に結実させた、キャブフォワード(前客室)とよばれるカタチ。今回、マイケル・ロビンソンの手になる「ヌッチオ」は、このベルトーネに脈々と受け継がれたデザインの最新の表現である。と同時に、純然たるコンセプトカーであるがゆえに、メーカーのアイデンティティや都合に左右されない、自由な表現でもあるのだ。

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Alfa Romeo Carabo|アルファ・ロメオ カラボ

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Lancia Stratos Zero|ランチア ストラトス・ゼロ

特徴的なルーフラインは張力を利用してルーフを支えるためのもので、一般的なビームやピラーでルーフを支持するシャシーよりも軽く、そして強いという。パワートレインの詳細は不明だが最高出力480hpを発生する4.3リッターV8エンジンが搭載されると発表されており、サイズは全長4,800×全幅1,950×全高1,220mm。リアに窓がないことを不思議がられるむきもあるかと思われるが、リアウインドウにあたる部分には26インチのスクリーンがセットされており、後方の映像を映しだす。エンジンが気になる場合は、このスクリーンを透過状態にすることも可能だという。

           
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