フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「T-Cross」に試乗|Volkswagen
CAR / IMPRESSION
2021年2月25日

フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「T-Cross」に試乗|Volkswagen

コンパクトサイズのライフスタイルカーとして高い機能性

エンジンは999ccの3気筒ガソリン。7段ツインクラッチ式ギアボックス(DSG)を搭載した前輪駆動のみが日本に輸入される。余談めくけれど、かつてマニュアル変速機仕様を海外で試乗したとき、印象ではDSGでいいと思った。
最高出力は85kW(116ps)で、最大トルクは200Nm。さすがにとてもパワフルという印象ではないけれど、車重1270kgのこのクルマには十分。ただし遮音はやや足りなくて、車内にはエンジンルームからいろいろな音が入ってくる。
コーナリングを楽しむというより、市街地で、コンパクトなサイズとあいまって、がんがん走り回れるのが、T-Crossのいいところ。それでも驚いたのは、足まわりの設定の良さ。ふだん乗りではやや硬めの印象であるものの、不整路面を走ったとき、サスペンションはしっかり伸びて、路面の凹凸をきれいに吸収。ドライバ−の姿勢が乱れない。フォルクスワーゲンの足まわり担当のエンジニアの仕事ぶりに感心させられた。
グラウンドクリアランスは180mmと、クロスオーバーSUVのなかでは余裕がある。なので、前輪駆動システムでいける荒れ地、たとえば森のなかの別荘地などへのアクセスはけっこうよさそう。
リアシートは前後に14cm、スライドする機構を備えているので、2人でなら、かなりの荷物が搭載できる。このあたりを含めて、コンパクトサイズのライフスタイルカーとしての機能性を評価したい。
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