Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート 世界のトレンドをリードする、パサート
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2015年3月16日

Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート 世界のトレンドをリードする、パサート

Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート

世界のトレンドをリードする、パサート

日本市場におけるフォルクスワーゲンのフラッグシップサルーンであるパサートは、1973年のデビュー以来、知的なデザインとユーティリティの高さで長年、世界中で支持されてきた。あらたに導入された7代目は、自動車の世界における先進技術と最先端のトレンドを、エレガントなボディに詰め込んだ一台である 。

文=松尾 大写真=吉澤健太

乗るひとにインテリジェンスを感じる、パサート

あたらしくなったパサートは広々とした室内空間と必要にして十分なラゲッジスペースが魅力のプレミアムサルーンである。いままで以上に、威厳や高級感が漂う、シャープでモダン、クリーンな印象のエクステリアは、かのワルター デ シルヴァが統括するフォルクスワーゲンのデザインチームによるもので、近年のフォルクスワーゲン車に共通するアイデンティティをもつ。

パサートのデザインは、決して華美に過ぎない。けれど、それは退屈ということを示すものではない。むしろ、知性を感じさせるものといえよう。

ワイドなグリルで安定感を強調したフロントマスクは精悍で、一見するとシンプルだが、ボンネットの絞り込みや、フェンダーの造形など、綿密に計算されたデザインであることがわかる。サイドは、Bピラーあたりからリアに向かってなだらかに傾斜するフォルムがモダンな印象を与えている。

Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート 5

Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート 17

インテリアも質実剛健なジャーマンデザインだ。あいかわらず出来のよいシート、視認性に優れたインストゥルメントパネル、はじめてこのパサートを動かすことになるひとにもわかりやすいスイッチ類の配置など、非の打ちどころがない。また、インテリア表皮の縫製や木目の使い方などに上質な空気がただよっている。

もちろん、パサートらしいユーティリティの高さは健在で、大人5人が乗っても十分なスペースやセダンでも565リッター、ワゴンボディのバリアントでは603リッター(リアシートフォールディング時1,731リッター)というこのクラスとしては圧倒的な積載量をもつラゲッジルームはやはり大きな魅力だ。

しかし、あたらしいパサートの一番の魅力は、その思想とテクノロジーにある。

ダウンサイジング思想と最先端のテクノロジー

パサートの堂々たる体躯を見て、そのボンネットの下にまさか4シリンダー、1.4リッターというコンパクトなエンジンが搭載されているとは考えないだろう。エンジンをよりコンパクト化、高効率化するための、小排気量エンジン+過給器という組み合わせはフォルクスワーゲンがゴルフにTSIユニットを搭載することで先鞭をつけたもので、いまやこの「ダウンサイジング思想」はヨーロッパをはじめとして、世界的に大きなトレンドとなっている。

ただ、パサートのようなプレミアムサルーンに求められるのは、ボディサイズにみあったパワーとトルクだけではない。エンジンの振動や静粛性なども非常に重要なポイントだ。その点においてもフォルクスワーゲンの技術は見事に解決している。低回転域ではエンジンが動いているのかどうか、耳をそばだてなければわからないほど静かだし、エンジン始動時以外で振動を感じることもまずないだろう。また、遮音フロントウインドウなどの採用によって、不快な音や振動は徹底的に消されている。

注目の1.4リッターTSIユニットに組み合わされるのは、これもまた先進的なデュアルクラッチシステムであるDSGだ。パサートに採用されたのは乾式クラッチをもつ7速DSGで、最高出力90kW(122PS)、最大トルク200Nm(20.4kgm)のエンジンのポテンシャルを存分に引き出してくれる。じっさい、走りだしてももたつく印象はなく、アクセルを踏んだら踏んだだけドライバーの意志に応じた動きを見せてくれる。

Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート 18

Volkswagen Passat|フォルクスワーゲン パサート 10

あたらしいパサートにおけるもっとも大きなサプライズは、その環境性能だ。筒内直噴式で可変バルブタイミングコントロールシステムをもち、さらにターボチャージャーで過給した小排気量ユニットであることにくわえ、Start/Stopシステム、ブレーキエネルギー回生システムといった「BlueMotion Technology」、7速DSG、電動パワーステアリングなどにより、10・15モード燃費が1リッターあたり18.4km、CO2排出量も126g/kmという圧倒的な環境性能を手にしている。そのため、平成17年排出ガス基準75パーセント低減と、平成22年燃費基準+25パーセントを達成したことで、エコカー減税75パーセント対応となったことは特筆すべき点だ。

今回、日本に導入されたパサートは1.4リッターTSIユニット搭載モデルのみで、セダンはコンフォートラインが324万円、ハイラインが374万円。バリアントはコンフォートラインが346万円、ハイラインが396万円となっている。最先端の技術とモダンでシャープなデザインのエクステリア、そして上質なインテリアからなるプレミアムサルーンとして、このパサートは思い切った価格を打ち出してきた。クルマとしてプレミアム感をもちながらずば抜けた環境性能を誇るパサートを選ぶのは、とても知的な選択なのではないだろうか。

世界のプレミアムサルーンのあらたなスタンダードをうちたてたこのパサートについて、オピニオンリーダーの方々にも話を聞いた。つぎのchapterを楽しみに待たれたい。

           
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