パリ在住の日本人クリエイターが考える、ルノーのある生活(2)|Renault
Renault|ルノー
パリ在住の日本人クリエイターが考える、ルノーのある生活
フランス的プチバカンスの過ごし方
パリ在住の日本人クリエイター、フォトグラファーの松永学氏と編集者の松永麻衣子氏。公私ともにルノーを愛用しているというふたりは、クルマとの接し方に国民性があらわれていると語る。日本とフランス、ふたつの国を知る彼らが見つめた人とクルマのいい関係とは? 後編ではカフェとバカンス、クルマというパリジャン&パリジェンヌの日常を彩る3つのキーワードから、フランス式幸福論を展開してもらった。
Photographs by MATSUNAGA ManabuText by MATSUNAGA Maiko
自分の時間はクルマとともに
「フランス人は人生を楽しむ天才だ」とよく言われるが、これ本当だ。
私の周りをくるりと見回しても、不幸そうな顔をしてる人はほとんどいない。とは言っても私たちとおなじように、みんな悩みを抱え、職場の不平を言い、葛藤しているのだ。
ではなぜ楽しそうなのか? 彼らは共通して、そんな日常の気分転換が非常にうまい。そこに彼らが“人生を楽しむ天才”と言われる由がある気がする。
たとえば、朝の出勤前に行きつけのカフェでエスプレッソを一杯。次のアポイントのあいだにできたちょっとした隙間にカフェで一杯。このようにフランス人はカフェでメンタルを整えたりする。ひとりのパリジャン&パリジェンヌが1日のなかでこのように利用しているところを知れば、パリのカフェの多さにもうなずける。
もう少し時間があれば、週末のロングドライブに出かける。数十分走ればすぐにカンパーニュ。パリでなくてもほとんどの都市がこの立地条件に当てはまるのではないか? 計画を前もって立てるのではなく、そのときのおもいつきで自由気ままに出かけるのだ。
私たちはここ10年ほど、ちょっとした時間ができるとピカルディ地方のル・クロトワ(LE CROTY)という湿地帯に囲まれた海の街へ、長靴やサボ(木靴のサンダル)をもって出かける。
ソバージュ(野生)やサバイバル好きのあいだで人気が高まっている小さな街。潮の満ち引きが激しいことで知られ、私はさっきまで海の底だった砂浜を、長靴を履いて何時間も散歩するのが好きだ。
ただただそれだけなのに、確実に出発前の気分とはちがう。それは“なにものにも替えられない時間を過ごした”という満足感なのだ。
おもうに「今日晴れたから海へ行こう!」とおもい立ったとき、こんなわがままにいつもクルマが寄り添っている。パリ市内はメトロとバスで、でも自分の時間はクルマとともに、というのもパリジャン&パリジェンヌ的なのである。
私たちはフランス人ではないし真似をしてもしょうがない、でも、彼らから教えてもらった“人生を楽しむコツ”みたいなものを最近身につけられたように感じる。
さて、そんな彼らがもっとも大切にしている“夏のバカンス”がもうすぐはじまろうとしている。普段の小さな悩みは吹っ飛び、“楽しむこと”だけに全身洗全霊をかけて過ごすだろう。
そんなとき、いつも横にいるのはやはりクルマなのであった。
松永学|MATSUNAGA Manabu
1960年生まれ。父の影響で小学生から写真をはじめる。日本デザインセンターを経て渡仏。紀行ルポルタージュ、著名人ポートレートと広い分野で活躍。2009年12月より『carnet de voyages』というタイトルで旅をテーマとしたweb写真集を発表している。http://www.manabu-matsunaga.com
松永麻衣子|MATSUNAGA Maiko
1965年生まれ。ポパイからはじまりMCシスター、プチセブン、ラヴィドゥトランタンなどいろいろな雑誌でファッションエディターとして働く。1996年に渡仏。2002年からの5年で3人の子どもを出産。初産から高齢出産。パリ発おとなとこどものwebマガジン『chocolatmag』の編集長。http://www.chocolatmag.com
Special Content
『フィガロ・ジャポン』でルノーとカンヌのかかわりが明らかに
映画と深い関係を築いてきたルノー。とくに1983年から32年にわたって公式スポンサーを務めるカンヌ国際映画祭においては、毎年銀幕のスターたちをレッドカーペットのもとへ送り届けるという重要な役割を果たしてきた。『フィガロ・ジャポン』2015年9月号(7月18日発売)に掲載される記事では、ルノーとカンヌ国際映画祭との深いかかわりを明らかにする。
About Renault CAPTUR CANNES
32年間にわたってカンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーを務めるルノーから、今回はじめて「カンヌ」の名を冠した限定モデルが登場した。都会的な印象のボディに誇らしげに飾られたカンヌのエンブレム。ボディカラーに合わせてデザインされた専用シートの表皮が、その外観にふさわしいシックな雰囲気を感じさせてくれる。ステアリングを握り、FOCAL製のスピーカーでお気に入りの音楽を流せば、まるで映画の世界にいるような陶酔が五感を震わせることだろう。
Renault CAPTUR CANNES 公式サイト
http://www.renault.jp/car_lineup/captur/cannes/index.html