パリ在住の日本人クリエイターが考える、ルノーのある生活(1)|Renault
Renault|ルノー
パリ在住の日本人クリエイターが考える、ルノーのある生活
パリの街とルノー。パリのクルマ事情
パリ在住の日本人クリエイター、フォトグラファーの松永学氏と編集者の松永麻衣子氏。公私ともにルノーを愛用しているというふたりは、クルマとの接し方に国民性があらわれていると語る。日本とフランス、ふたつの国を知る彼らが見つめた人とクルマのいい関係とは? 前編ではクルマにまつわるフランス人のエスプリを、<パリのそんなのあり?><パリのなるほど>というふたつのテーマから紐解いてもらった。
Photographs by MATSUNAGA ManabuText by MATSUNAGA Maiko
パリジェンヌ&パリジャンのクルマこなし
「パリとクルマ」このキーワードでパッと浮かぶのは、“フランス人は自由奔放である”ということ。悪く言えば自分勝手。この空気は街中に漂っているのだが、交通事故が極端に多いというわけではない。というのも、ルールがしっかりあるからだ。ひたすら“右優先”とか、ひたすら“人優先”だとか、そこを守ってこそパリジェンヌ&パリジャンのクルマこなしの安全が確保されているのだ。それ以外はなんでもあり? こんなのもいいの? とパリ移住して数年間は驚いてばかりだった。
有名な話から書くと、路上駐車。逆駐車、横駐車、駐車スペースの枠内に入っていればなんでもあり!? ガードレールがないので、前後ギリギリにクルマがずらっと並ぶ風景は、ある意味カーライフ芸術。でも、こうやって停めるには、前後のクルマにコツンコツンと当てながら切り返し切り返しするしかないのだ。日本では考えられない。<パリのそんなのあり? その1>
知り合いと街でばったり立ち話、これをクルマでも普通にやる。最初は“道でも聞いているのかな?”とおもいきや、1分ぐらい話してビズ(挨拶のキス)をしてやっと出発、みたいなことも。<パリのそんなのあり? その2>
カフェの前に横づけされたクルマには、べべ(赤ちゃん)がチャイルドシートでお昼寝。それを見守りながらテラス席に座ってコーヒーを飲むパパとママン。これは私たちもフランス人から学び、子ども3人ともが車中ひとり昼寝を体験した。<パリのなるほど その1>
信号機のない交差点をロン・ポワンと呼ぶ。中心の円に沿って回り、放射状に伸びた道に逸れていくという形態。ここでは右から来るクルマが優先で譲り合って行き来するのだが、パリでは凱旋門やバスチーユ広場などがその代表だ。この広場に信号機をつけたとすると、一体どれだけのエネルギーが使われるのだろう? そう、このロン・ポワンは実は省エネだったんだと最近気がついた私である。<パリのなるほど その2>
フランスの結婚式、とくにパリでは結婚式にはなくてはならないのがシャンパーニュとクルマ。住んでいる区役所で結婚の誓いとサインをすませると、リボンや花で飾られたクルマでパーティー会場まで派手に乗りつけるのだ。クルマ専用のラッピング(?)用品は、普通のスーパーマーケットでも買えるぐらいポピュラー。<パリのなるほど その3>
驚いたり感心するばかりではなく、パリはクルマと人との距離がとっても近い。だからこそ、幸せを祝福するのもクルマの大きな役割なのだなぁとおもうのであった。
松永学|MATSUNAGA Manabu
1960年生まれ。父の影響で小学生から写真をはじめる。日本デザインセンターを経て渡仏。紀行ルポルタージュ、著名人ポートレートと広い分野で活躍。2009年12月より『carnet de voyages』というタイトルで旅をテーマとしたweb写真集を発表している。http://www.manabu-matsunaga.com
松永麻衣子|MATSUNAGA Maiko
1965年生まれ。ポパイからはじまりMCシスター、プチセブン、ラヴィドゥトランタンなどいろいろな雑誌でファッションエディターとして働く。1996年に渡仏。2002年からの5年で3人の子どもを出産。初産から高齢出産。パリ発おとなとこどものwebマガジン『chocolatmag』の編集長。http://www.chocolatmag.com
Special Exhibition
代官山T-SITEで「ルノー キャプチャー カンヌ」車両に触れる
日程|7月4日(土)・5日(日)
時間|7月4日(土)10:00〜19:00、5日(日)9:00〜18:00
入場料|無料
会場|代官山T-SITE
東京都渋谷区猿楽町16-15 代官山T-SITE
About Renault CAPTUR CANNES
32年間にわたってカンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーを務めるルノーから、今回はじめて「カンヌ」の名を冠した限定モデルが登場した。都会的な印象のボディに誇らしげに飾られたカンヌのエンブレム。ボディカラーに合わせてデザインされた専用シートの表皮が、その外観にふさわしいシックな雰囲気を感じさせてくれる。ステアリングを握り、FOCAL製のスピーカーでお気に入りの音楽を流せば、まるで映画の世界にいるような陶酔が五感を震わせることだろう。
Renault CAPTUR CANNES 公式サイト
http://www.renault.jp/car_lineup/captur/cannes/index.html