Audi A5 Cabriolet|エレガントなたたずまいのオープン4シーター
Audi A5 Cabriolet|アウディ A5 カブリオレ
エレガントなたたずまいのオープン4シーター
アウディ ジャパンは、A4とA6のあいだをうめるクーペ、A5のラインナップにプレミアムオープン4シータ-「A5カブリオレ」を追加し、8月25日より発売する。
写真=アウディ ジャパン
3層の幌でクーペ並みの快適性を確保
アウディA5カブリオレは、エレガントでエモーショナルなデザインや新世代シャシーによるスポーティな走りで人気のアウディA5クーペをベースに、オープンエアリングを気軽かつ快適に楽しめる、電動開閉式ソフトトップを組み合わせたフル4シータ-カブリオレ。
さっこん、スチールやアルミパネルのバリアブルルーフを備えたオープンカーが主流のなか、あえてコンベンショナルな幌にこだわった同車は、それゆえ、クラシカルでエレガントなエクステリアデザインを実現している。
ソフトトップは3層構造で、耐候性と断熱性に優れたキャンバス素材が、軽量で頑丈なフレームとともに高い機密性と遮音性を確保。クローズドの状態ではA5クーペと代わらない快適性を得ているという。また、ソフトトップのコンパクトな収納性により、クローズド時には380リッター、オープン時にもクラス最大となる320リッターのトランク容量を得ている。
エンジンは、3.2リッターV型6気筒FSIのみ
全長4625×全幅1855×全高1385mmのボディは、オープン用に設計を根本から見直したもので、軽量かつ高いボディ剛性を実現している。また、車体の横転の可能性を検知した際、0.25秒以内にリアシート後方に備えられたロールオーバーバーが飛び出し、高強度のAピラーとのあいだで生存空間を確保するなど、高い安全性を誇っている。
搭載されるエンジンは、3.2リッターV型6気筒FSIのみの設定。195kW(265ps)/6500rpmの最高出力と330Nm(33.7kgm)/3000~5000rpmの最大トルクを発生、アウディ十八番のクワトロシステムを介して4輪を駆動する。同システムは通常リアに60%、フロントに40%のトルクを配分しているが、いずれかのホイールがスリップすると、リアには最大で80%、フロントには最大で60%のトルクを断続的にふりわける。組み合わされるトランスミッションは、変速速度の速さと、高い動力伝達効率を誇るデュアルクラッチトランスミッション「7速Sトロニック」となる。
右ハンドルのみの設定で、価格は784万円。
アウディコミュニケーションセンター
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BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーを表しているのはご存じだろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。
しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。
1964年末にフォルクスワーゲン傘下に収まったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送り出す。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏付けられたダイナミック性能、エレガントなデザイン、そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。