連載・藤原美智子 2015年10月|アクションを起こして自分の世界を広げる!
BEAUTY / THE EXPERTS
2015年10月28日

連載・藤原美智子 2015年10月|アクションを起こして自分の世界を広げる!

連載・藤原美智子 2015年10月|何かアクションを起こすということは、つぎの何かにつながっていく

「知ること」と「アクションすること」で自分の世界を広げる!

「オーガニック」の勉強をネットの通信講座で春ごろから受講して半年。「オーガニックベーシック」、そして「オーガニック アドバイザー」の試験に合格して認定書をいただきました。それぞれ初級、中級のレベルなのですが、この半年間は私にとって受験勉強しているような気分でした。2年前にも一年間、栄養学を通信と月1回のスクーリングを受けて資格を習得した(2013年9月の連載に掲載)のですが、それにつぐお勉強の日々だったかも。

Photographs&Text by FUJIWARA Michiko

オーガニックの勉強のきっかけはローフード

そもそも、どうして「オーガニック」のことを勉強しようと思ったかというと、その発端は連載にも書きましたが、3年前に「ローフード」に興味をもったことから。その食事法を実践しているうちに、「どうせなら、新鮮な野菜を摂ったほうが良い!」と思い立ち、畑を借りて野菜づくりを始めたこと。

本当に身体に良い食事法ってどんなことだろう

そしておなじ野菜でも採れたてのものは味が全然違うことに驚き、そして「身体も喜んでいるだろうな~」と思いながら食べていたら、「食べたものはどんなふうに身体に吸収されて、どんなふうに身体に影響するのだろう。本当に身体に良い食事法ってどんなことだろう」という疑問がわいてきたんです。そうしたことを総合的に学びたいという興味がムクムクと湧いてきて、受講を決めたのが「ホリスティック・カレッジ・オブ・ニュートリション」というスクール。そして「NTI認定栄養コンサルタント資格習得コース」を受けて栄養コンサルタントの資格を習得したというわけです。

ここで学んだことは多くありますが、一番の驚きは私たち人間の身体は奇跡に近いほど精密であるということ。口から摂り入れたものが、どのように消化されて、どのようにエネルギーを作り出しているか。私たちは「おいしい~」と言いながら口に放り込むだけだけど、それからの内臓の働きっぷりを知れば知るほど、「一体、人間は誰によって創られたんだろう」と、その想像主に畏敬の念を抱くほど。またロジャー・ウイリアム博士の「身体は食べたものでつくられている」という言葉が感覚としてだけでなく、学んだことでさらに芯から納得することができました。

自分の身体を知ること、心の状態を保つこと

そうはいっても、絶対的に万人に合うという食事法も食べものもあるわけではなく、そのひとそれぞれの体質によって良いも悪いも変わる。あるいはそのときどきの心の状態によっても変わる。ひとの身体というのは理屈通りではなく、精神論は抽象論でないということもわかりました。だからこそ自分の身体を知ることは大切であり、心の状態を保つことは健康においても重要であるということを今、とても痛感しています。

さて、そうしたことを学んだことで「口にする」という行為が以前よりも意識的になり、それまで何となく「オーガニック」なものを選んだり、畑で無農薬の野菜を作っていたりしてはいたけれど、その実態をよく把握していなかったことに気づき、その基本を学びたいという欲求がまたムクムクと……!

そこでいろいろと調べた結果、「日本オーガニック推進協議会」(http://www.j-organic.org/)で実施しているネット講座で学ぶことに。オーガニックを語る上で知っておかなければいけない有機JASについて。オーガニック食品ができるまで、どんな過程を踏んでいるのか。オーガニック化粧品、オーガニックコットン、有機空間とはどういったものを指すのか。なぜ環境問題とオーガニックは密接な関係があるのか……。

生活のなかにオーガニックの世界を

今までなんとなく知っているような気でいましたが、じつは全然わかっていなかったということがよくわかりました。学ぶということは、それまでいかに自分が物事を知らなかったかということを知ることであり(私の場合)、「無知は罪なり」という言葉通りだと謙虚にもなる。それが学ぶことの良さなのかもしれませんね。

さて、こうして学んだ知識をもちろん実際の生活で生かしていこうと思っていますが、「何が何でもオーガニック!」ではなく、まずは自分のできる範囲で少しずつ生活のなかにオーガニックの世界を広げていきたいと思っているところです。

それにしても何かアクションを起こすということはつぎの何かにつながっていくんだなーと、この原稿を書きながら改めて気づきました。そして、その一つのアクションが自分の世界を広げていくし、独りよがりではない自分の世界を広げるためには「知」と「アクション」の両方が必要だということも。

           
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