連載・藤原美智子2019年6月|大人のネイルの遊び方
COUTURE of LIFE:Essay and a story
連載・藤原美智子2019年6月|大人のネイルの遊び方
“マニキュアは冒険しない派”の人のためのコーディネート術
私のマニキュアの定番カラーは、少しだけ白めのピンクベージュやレッドなどスタンダードなもの。何故なら、それらの色であれば少し日焼けしていて、なおかつ大人の肌の私の手でも明るく綺麗に見えるからです。そしてマニキュアに関して私は冒険しないタイプなので、ネイルアートなどはせずに普通に塗っているだけ。でも最近、少しだけ冒険するようになったんです(!)。以前は選ばなかったマニキュアの色を塗ってみたり、塗り方を少し遊んでみたり。その、きっかけは……。
Photographs & Text by FUJIWARA Michiko
“マニキュアは冒険しない派”の私が目覚めたわけ
先日、いつもナチュラルなマニキュアをしている知人が珍しく、ビビッドで綺麗なグリーン色を塗っていてハッとしたことがありました。そのビビッドな色が大人の彼女の肌と対比していて、手が綺麗に見えたのです。実は、私は大人が奇抜な色で爪を目立たせることには抵抗がありました。“頑張っている”感じがして、知的には見えないのではと思っていたから。でもグリーン色に塗られている彼女の手を見ると、大人の知性を損ねることなく、逆に大人の余裕すら感じられる……。「なるほど。色を吟味すると、大人だってマニキュアで美しく遊べるのね」と悟ったというわけです。
マニキュアの色の選び方と組み合わせ方
そこで遅ればせながらマニキュアで遊ぶことに目覚めた私は、カラーコーディネートすることにも挑戦。そして初心者でも失敗しないための基本ルールを考えてみました。
・コーディネートする色は2色にとどめる
・メインカラーにする色は指4本に、アクセントカラーは1本だけに塗る
・メインカラーは明るい色、アクセントカラーは濃い色やビビットな色にするとバランスがとれやすい
・組み合わせる色は同系色の対極にあるような色を選ぶ(色が近すぎると互いの色効果が薄まってしまうので)
美しく自然に見えるアクセントカラーを塗るべき指は?
また、どの指にアクセントカラーを塗るのかも重要。試した結果、中指か薬指に濃い色を配置するとバランスが良いし、指も長く綺麗に見えるみたい。人差し指や親指だと“ワザと感”が出すぎるし、小指だと「試し塗りしているのかな?」という感じに(苦笑)。
さらに自分なりのこだわりは左右のどちらも同じ指にアクセントカラーを塗ると逆にワザとらしく感じるので、どちらかを中指にしたら、反対の手は薬指に塗って少しバランスを崩すこと。ある意味、凄くマニアックなこだわりのように思うかもしれないけれど、ファッションのコーディネートを考える時って、それぞれの人が細かな部分にも自分なりのこだわりを持ってしますよね。マニキュアのコーディネートも、それと同じだと言うことです。何でもトライしてみると、いろいろな発見があるものですね。
私の最近のお気に入りの組み合わせは、次の2セット:
コーセー ネイルホリック PU161× エレガンス クルーズ フローリック ネイルラッカー GR01
白っぽいブルーパープルの色(写真左)をメインカラーにして4本の指に塗り、パール入りのグリーン色(写真右)をアクセントカラーに。メインカラーとの対比でグリーン色がすごく映えるし、一本だけに塗るのでしつこくなく、太陽の光が当たったときにもパールが鮮やかに輝いて綺麗。夏のファッションにピッタリ!
THREE ネイルポリッシュ S06× ジルスチュアート ストロベリースイーツ ネイルズ 127
THREEのパープルとグレーとピンク色がミックスされた何とも言えないニュアンスのある色(写真左)をメインカラーに、ブラウンと赤みとベージュ色(写真右)をミックスしたチョコレートムースのようなカラーをアクセントに。この組み合わせは女らしさが漂うので夏はもちろん、秋のファッションにも似合うはず!
夏は私のように、マニキュアに対して奥手な人でも冒険しやすい季節。是非、チャレンジしてみて!