連載・藤原美智子 2013年9月|資格を習得して、“美のトータル・アーティスト”に目覚めた!?
BEAUTY / THE EXPERTS
2015年1月21日

連載・藤原美智子 2013年9月|資格を習得して、“美のトータル・アーティスト”に目覚めた!?

2013年9月|念願の栄養コンサルトの資格を習得。11月に講義もおこないます!

「“美のトータル・アーティスト”に目覚めた!?」

私ごとですが、去年の9月から一年間学んでいた「ホリスティック・カレッジ・オブ・ニュートリション」というスクールの「NTI認定栄養コンサルタント資格習得コース」を無事に卒業しました!(※「YOSHIDA」は現在の姓です) じつは、去年の11月の連載に書いていた「あることをはじめた」とは、このことだったんです。そのときは「落第するかもしれないし……」と自信がなかったのでハッキリとは言えなかったんですが、なんとか落第せずに無事に卒業できたので胸を張ってご報告したいと思います(というか、記念にご報告させてください!)。

Photographs&Text by FUJIWARA Michiko

どうしてこのスクールに通うことになったかというと……

「ホリスティック・カレッジ・オフ・ニュートリション」というスクールは、本校がアメリカのコロラドにある最新のホリスティック栄養学を教えている「Nutrition Therapy Institute」の日本提携校。一年間、月に一度、スクーリングを受講した後(欠席した場合はweb視聴で振替受講可)、期日までに課題テストの回答を小論文形式で書いて提出し、その全20教科の課題テストの平均が基準点に達していると、NTI認定の栄養コンサルタントの資格を取れるというのが私が受けたコース。

そもそも、どうしてこのスクールに通うことになったかというと、11月の連載に書いた菜園をはじめたきっかけとおなじ。ローフードにはまって、改めて「野菜の力って凄いなー。酵素の力って凄いなー」と実感したから。そして野菜や酵素だけでなくすべての食べものはどんなふうに身体に消化・吸収されて、どんなふうに具体的に人間の心身に影響をあたえるんだろう──それを系統立てて知りたいという気持ちがムクムクッ! と湧いたからだ。

それに「どうせなら、最新の栄養学を知りたい!」と、ネットでいろいろと検索した結果、私の要望と条件(毎日通うのは無理)にピッタリの「ホリスティック・カレッジ」が見つかったのである。そして運良く1カ月後の9月からはじまる秋期のスクールの生徒を募集中だったので、急いで入学願書を提出したところ、それが受理されて晴れて入学できたというわけである。

なんと、子どものとき以来の長時間授業に挑戦!

さて、初めてのスクーリングの当日。事前に送られてきた教材を腕に抱えてドキドキしながら教室に入って周りを見回してみると、生徒数は20数名ぐらいだろうか。20代から50代ぐらいの幅広い年齢層だし、あとでわかったことだが、東京近郊だけでなく北海道や静岡、京都など遠くから来ているひともいるようだ。それに医療関係に就いているひとや食関係のひとなど、やはり何かしら栄養学の分野に嘱しているひとが多いよう。私のように全然畑ちがいのひとはいないかも……。大丈夫かな……と、不安を抱きながら最初の講義がはじまった。

授業は、午前中は10時から13時まで。午後はお昼休みを挟んで14時から17時までだが、こんなに長時間授業を受けるなんて子どものとき以来だ。それだけでも脳ミソはパンパンなのに、専門用語やら化学式などが多く出てきて、ちょっとでも講師の話を聞き漏らすとチンプンカンプンになる。だから一日中集中して講義を聞いていたら脳ミソが限界を超え過ぎて、終了後は心身がボーッと腑抜け状態のようになってしまった。

授業の内容は、たとえば「すべての炭水化物は炭素、水素、酸素から構成されていて、分子のサイズによって単純炭水化物や複合炭水化物に分類される。単純炭水化物の代表的な単糖はグルコース、ガラクトース、フルクトースの3種類である。この種類の単糖は原子の配置がそれぞれに異なるので分子の形状も互いに異なる。その化学式は……」といった調子で、知っていることもあるが、まったく知らないことがその何十倍も出てくる。それを学ぶために入学をしたとはいえ、こんなにも疲れて、こんなにも知らないことが多いなんて予想していなかった。これで全スクーリングをこなせるだろうか。それに、皆についていけるだろうかという不安だけが湧いてきた初日となった。

授業内容を復習しながら理解を深めた上で解答を書かなければいけない!

さらに課題テストも書きはじめてみるとすぐに、夏休みの宿題のようにギリギリになって片付けられるような“やっつけ仕事”では太刀打ちできないことがわかった。教科書の丸写しや理解しないで書いている答案は採点者にはわかるし、それでは合格点はあたえられないということを事前に学校側から説明を受けた。つまり授業で受けたことを復習しながら理解を深めた上で解答を書かなければいけないということだ。それに毎月、2教科分の課題テストを提出するのだが、それぞれの質問は25から多いときには30以上もあるし、一つひとつの質問内容が幅広い。だから計画的に進めなければ、締め切り前の何日間は徹夜しなければいけないことになることは簡単に予想できた。でも私の場合は夜9時半には眠くなる体質なので、まず徹夜は無理。つまり朝、それに時間を当てることになるのだが、ほかの仕事の都合もあるのでリポート作成に割けられる時間はせいぜい一日1時間。スケジュールによっては、まったく時間を割けない日もある。

そこで、私はあることを決めた。それは仕事のスケジュールと照らし合わせながら、キチンと計画を立てて、キチンとこなしていくこと。そして、やれる日の1時間は徹底的に集中して取り組むこと。まぁー、当たり前といえば当たり前のことだが、方法はそれしかない。そんなふうにコツコツとつづけていたら、慣れてきたせいもあると思うが、集中力が以前よりも持続するようになったし、授業の日も一日集中して聞いていても腑抜け状態にはならなくなった(笑)。

あたらしいことを学びたいという願望と、“おばさん”化することの恐怖

このようにして一年近く栄養学を学んだのだが、じつは、数年前から「なんでもいいから、何かをちゃんと学んでみたい」と思っていた。年齢を重ねてくると、自分から動かないとあたらしい何かはやってこないし、あたらしいことを学ぶ機会も減ってくる。たぶん、そうした“あたらしい何か”を取り込みたいという願望が学ぶことにつながったのだと思う。それに自分が知らないことはたくさんあるということを知ることはひとを謙虚にさせるものだが、それがなくなると女性は、いわゆる“おばさん”化するのではないだろうか。だから今のタイミングで学びたい対象に出合ったのは、これからの自分にとって好機になったのではないかと思っている。

そしてNTI認定の栄養コンサルタントの資格を一応、取得することはできたのだが、まだまだそれに見合う知識が熟成されて脳にインプットされていないので、学んだことが無駄にならないように自分なりに勉強を重ねて消化していきたいと思っている。

また、ボンヤリとだが、“美”をトータルで考えていきたいなーと思うようになった。メイクやヘアだけでなく生活習慣や運動、心のあり方、食事など、そのどれもが健康と美につながるし、それが“幸せな気持ち”にもつながるんだなーとつくづくと実感するようになったからだ。将来の夢は「美のトータル・アーティスト」か!?

INFORMATION
ということで、池袋コミュニティ・カレッジで「きれいをつくるライフスタイル」という題目で講義をすることになりました。日常を生き生きと輝かせるためのアレコレ(ガーデニングや野菜作り、栄養学、インテリア、肌やボディのメンテナンスetc.)について語るという内容です。
日程は2013年11月30日(土曜日)16:30~18:00
ご興味のある方は池袋コミュニティ・カレッジにぜひ、お問い合わせください!

           
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