連載・藤原美智子 2019年4月|ファンデーション選びの基準&ファンデーションの進化の関係
連載・藤原美智子 2019年4月|ファンデーション選びの基準&ファンデーションの進化の関係
多様な効果を兼ね備えたファンデーションで本物の美肌へ
最近のファンデーションは肌を綺麗にメイクするためだけでなく、スキンケア効果や下地、UVを兼ねるものなど一品3役も4役も兼ねるものが主流になってきました。ユーザー側にとっては嬉しい反面、何をどのように選ぶと良いのかわからないという悩みも増えてきているよう。そのためには自分なりの選ぶ基準をしっかりと定める、ということが以前にも増して重要になってきたと言えるでしょう。
Photographs & Text by FUJIWARA Michiko
ファンデーションの流行度は?
ファンデーション選びの基準の前に、まずは各メイクアイテムをいつもどれだけ「流行」を意識して選んでいるのかを思い返してみました。アイシャドウやチーク、口紅などは色や質感が重要であり、そこにこそ流行は表れるもの。だから“流行”が占める割合は80%ぐらいと言えるでしょう。アイブロウやアイラインは描きやすさや仕上がり感などが選ぶ際の基準となるので流行度は30%ぐらい。そしてファンデーションを選ぶ際に流行を意識するのは20%ぐらいでしょうか。
つまりファンデーション選びが一番保守的ということになりですが、これは私だけでなく多くの女性も同じ意見と言っても良いのでは。何故なら、ファンデーションを選ぶ際の基準は“流行”ではなく、「肌を綺麗に見せたい!」ということに集約されているからです。もちろん年代や肌の状態や好みによって求める“綺麗”の基準は違うので、ファンデーションに求める条件も人それぞれ。
私の考える美肌の基準と、それを作るためのファンデーション選びの基準
では、私自身が考える“綺麗な肌”の基準を上げてみましょう。
・潤い感とツヤ感がある
・シミや色ムラがなく均一である
・くすみがなく透明感がある
・毛穴が目立たない
つまり、このような肌を目指すために私はファンデーションを使っているということです。とはいえ、シミも色ムラもファンデーションでは完璧にはカバーできないし、それができるとしたら顔全体が厚塗りの印象になってしまうということ。それにシワも目立ってしまうことでしょう。だからファンデーションを選ぶ際、私が求めるカバー力は“ほどほど”が基準。そして完璧にカバーしたい部分にはコンシーラーを使います。
毛穴をファンデーションで完璧にカバーするにはマットタイプを選ぶ必要がありますが、マットの質感は私の綺麗の基準から外れるのでNG。これも“ほどほど”に目立ちにくくなるファンデーションを選び、毛穴をキチンとカバーしたい時はパウダーファンデーションなどを重ね塗りします。
また潤い感やツヤ感があるものは必然的に透明感があるということになりますが、あり過ぎるとカバー力はなくなるのでシミや色ムラはほとんどカバーできないということに。だから潤いやツヤ感も“ほどほど”が基準。そしてツヤ感を強調したい部分には、先月の連載で取り上げたようなハイライトアイテムでプラスします。くすみ感も白浮きしては元も子もないので“ほどほど”が基準です。
つまり私自身が“綺麗な肌”を作るためにファンデーションに求める条件は、“ほどほど”にバランスが整っているもの。でも、このような私の“ほどほど”を満たしているものは案外、少ない。でも人それぞれ求める基準は違うのだから、当然と言えば当然のこと。言い方を変えると「○○のファンデは良くない」ということではなく、自分の求めている基準に合わないだけとも言えるでしょう。こうした“人それぞれ”が一番顕著に表れるのがファンデーション選び。だからこそ自分の基準を定めることが大切なのです。それがなければ“ファンデーション難民”となってしまいます。
本物の“美肌”を目指すファンデーションの進化
さて、今回セレクトしたものは上記のような私の基準を満たしてくれながらも、それぞれ美白効果があるもの、高機能スキンケア成分が配合されているもの、形状記憶効果のあるものなどメイク効果だけではなく美肌になるための+αがあるファンデーションです。
“美肌”に見せるためにメイクをするという時代から、尚かつ本物の美肌を作るためのアイテムの一つとなりつつあるファンデーション。
こうした化粧品の進化によって「令和」の時代は本物の美肌女性が増えていくに違いないと期待が高まります。私自身もこのようなメイク効果とスキンケア効果の高いファンデーションを使用しながら、“ノーファンデ”でも耐えうる本物の美肌を目指したいと思っているのですが、そんな希望を抱かせてくれるファンデーションの進化に感謝!
アルビオン ホワイトニスタ ファンデーション(医薬部外品)
価格|6000円(税抜)
30ml 6色 SPF30 PA++
肌の上にトラネキサム酸などが含まれた美白パック層、その上にファンデーション層が重なる2層構造の化粧膜が特長。つまりメイクしている間、本格的に美白ケアができるということ。仕上がりはしっとりと柔らかく、上品なツヤ感のある肌に。そして私好みの“ほどほど”のカバー力も嬉しい。(アルビオン/0120-114-225)
エレクトロン エブリワン リキッドファンデーション
価格|5300円(税抜)
30ml 3色 SPF50・PA ++++
肌への浸透力が高い電子水がベースになっているテクノロジーに、高機能スキンケア成分がたっぷりと配合されていて、まろやかでツヤのある肌に。ハリ感があるような印象になるのも嬉しい。カバーしたい部分は指でポンポンと重ね付け。「電子コスメ」というのが画期的!(GMコーポレーション/Tel. 06-6375-7170)
コスメデコルテ AQ スキン フォルミング リキッドファンデーション
価格|1万2000円(税抜)
30ml 7色 SPF20・PA++
顔立ちを上向きに形状記憶する成分が配合されているファンデーション。それだけでも画期的なのに、AQのスキンケアラインと共通成分が配合されているので高級美容クリームを塗ったかのような塗り心地。しっとり潤っている肌をメイクで再現。使用前にボトルを振ることを忘れずに。(コスメデコルテ/0120-763-325)