PORSCHE Cayenne|2代目カイエンはエココンシャス
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2015年4月7日

PORSCHE Cayenne|2代目カイエンはエココンシャス

PORSCHE Cayenne|ポルシェ カイエン

2代目カイエンはエココンシャス

ポルシェは同車初のSUVとして2002年にデビューしたカイエンの2代目にあたる新型を発表した。

文=ジラフ

ポルシェ初の量産ハイブリッド車も設定

この新型には、ポルシェ初となる量産ハイブリッド「カイエンS ハイブリッド」が設定されている。そのシステムは、フォルクスワーゲンのトゥアレグ ハイブリッド同様に、パラレル式フルハイブリッドとなる。

ハイブリッドシステムに採用されたガソリンエンジンは、アウディS4に搭載されている直噴3.0リッターV型6気筒スーパーチャージャー(333ps)。ここにモーター(47ps)を組み合わせることにより、最大出力380ps、最大トルク59.1kgmを発生する。

また60km/hまでなら、モーター単独で数キロ程度の走行も可能。欧州複合モード燃費では12.2km/ℓ、CO2排出量は193g/kmを記録するという。

燃費は先代比で最大23パーセント向上

ハイブリッド以外では、4.8リッターV型8気筒ツインターボ(500ps)を搭載する「カイエンターボ」、自然吸気の4.8リッターV型8気筒(400ps)の「カイエンS」、3.6リッターV型6気筒エンジン(300ps)を積む「カイエン」、欧州向けの3.0リッターV型6気筒ターボディーゼル(240ps)の「カイエンディーゼル」の4モデルをラインナップ。すべてのモデルに新開発8速「ティプトロニックS」、アイドリングストップ機能、エネルギー回生システム、軽量ボディ構造等を採用することで、燃費は先代モデルと較べ、最大で23パーセント向上している。

エクステリアは、先代のイメージを踏襲しながらも横型デザインとなったテールランプやあたらしい形状のヘッドランプなどを採用。スポーティでありながらラグジュアリーな、カイエンならではの仕上がりとなっている。

新型カイエンはハイブリッドをのぞき、すでに3月5日から日本での受注をスタート。ベースモデルとなるカイエンが748~795万円、カイエンSが1030万円、カイエンターボが1538万円という価格設定となる。カイエンSハイブリッドの受注開始時期と価格は、後日アナウンスされる予定。

BRAND HISTORY
ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代の頃から自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。

自動車メーカーとして、自らの名を初めて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。

現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。

           
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