from TOKYO MOON|2月21日 ON AIR Jose Jamesインタビュー(後編)
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2015年4月14日

from TOKYO MOON|2月21日 ON AIR Jose Jamesインタビュー(後編)

from TOKYO MOON|2月21日 ON AIR

ホセ・ジェイムズ×松浦俊夫 インタビュー (後編)

Make “BLACKMAGIC”on you!

スモーキーで艶のある独特の歌声で世界中の音楽リスナーを魅了する新世代ジャズボーカリスト、Jose James(ホセ・ジェイムズ)。Gilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)主催レーベルBrownswood Recording(ブラウンズウッド・レコード)よりリリースされたばかりのニューアルバム『BLACKMAGIC』を引っさげて、東京・大阪でのライブツアーのため来日した彼を「TOKYKO MOON」が単独インタビュー。ニューアルバム制作の背景から自身のジャズとの出会い、そして想い。番組にはなかった日本語訳もふくめ、ノーカットで一挙公開します!

文=松浦俊夫写真=鈴木健太

TOKYO MOON Jose James Special!

松浦 時間を遡って、あなたとジャズの出会いとは?

JJ ジャズとの一番最初の出会いはヒップホップミュージックのサンプルでした。Ice Cube(アイスキューブ)、A Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)、De La Soul(デ・ラ・ソウル)、Beastie Boys(ビースティ・ボーイズ)などを小さいころから聴いていて、それらのサンプルが頭にあったんです。「これってなんだろう?」ってサンプルもとをチェックするうちに、ジャズの魅力に夢中になりました。

その後ジャズのラジオも聴くようになりDuke Ellington(デューク・エリントン)の「Take the A-train」、Miles Davis(マイルス・デイビス)、Charles Mingus(チャールズ・ミンガス)、そして最終的にジョン・コルトレーンにたどり着きました。『Equinox』という彼の曲が決定的に自分をジャズの世界に引き込んでくれました。

そのとき僕はまだ17歳だったため、ジャズシンガーとしてやっていくことが可能かどうかなんてことは考えずに一歩目を踏み出していました。今だったらもっと考えていたかもしれないけど、若さが背中を押してくれたんですね。

松浦 世界中を旅しながらのライブ活動、そのなかでイマジネーションを得たりしていると思うのですが、今後の予定はなにかありますか?

JJ いまCorinne Bailey Rae(コリーヌ・ベイリー・レイ)が表現しているような、ソウルなんだけどシンガーソングライター的なアプローチ、そういったものにすごく興味があります。

たとえばStevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)、彼よりももう少し静かでクラシックな部分のあるようなテイスト、Alicia Keys(アリシア・キーズ)はそういったテイストでもう少しポップ寄り、僕だったらNina Simone(ニーナ・シモン)のような感じでしょうか。『Killing Me Softly』は本当に大好きだし、ああいった方向性がいいなと思っています。実際に次のレコーディングがそうなるかということはまだわからないけど、そういった音楽性に興味があります。

最後に、あなたにとって音楽とは一言で言うと?

JJ 一言ことで言うなら「Universal(普遍的な)」。ユニバーサルな表現方法、ユニバーサルなコミュニケーションの方法、というふうに。自分とはなにか、相手とはなにか、自分がどこにいるのか……そういった根本的な部分を伝えてくれるものだと思うんです。それが最終的に到達するのは、人間ってみんなおなじだということ。

たとえ言語が伝わらなくても、リズムだったり音楽っていうものはスピリットとして伝わってくるものだと思うし、それが重要なことなんだと思います。

松浦 ありがとうございました。

──ホセ・ジェイムズ×松浦俊夫 インタビュー(前編)へ

Jose James|ホセ・ジェイムス
『Blackmagic』発売中
Brownswood / Beat Records BRC246

松浦俊夫『TOKYO MOON』

毎週日曜日19:00~19:30 ON AIR
Inter FM 76.1MHz

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