2009-10秋冬コレクション 「CICATA」 リヒト インタビュー
Fashion
2015年2月9日

2009-10秋冬コレクション 「CICATA」 リヒト インタビュー

2009-10秋冬 注目のファッションデザイナー特集

テーマは、グランド・ツアー(大陸旅行)
2009-10秋冬コレクション「CICATA」リヒト インタビュー

17、18世紀の大学生にとって、ギリシャやローマ文化に接して見識を深めるヨーロッパ旅行(グランドツアー)は、富裕層においてはごく当たり前のことであったという。
そんな贅たくな旅行に着想を得たのが、2009-10秋冬の「CICATA」。デザイナーのリヒト氏に話を聞いた。

Text by OPENERS

いまの時代では想像できない“修学旅行”のイメージがインスピレーション

今回のコレクションは、オスカー・ワイルドをテーマとしました。彼のバイオグラフィーを丹念に調べていくと、グランドツアー(大陸旅行)という、日本でいう修学旅行のようなものがあったことを知りました。

当時の裕福な貴族の子どもたちは、休暇中に侍従や家庭教師たちを従えて、遊学と称して、パリやローマで勉強したり、文化交流をしたそうで、オスカー・ワイルドもそれに似せて旅行をしたそうですが、旅の途中で資金不足になってしまい、旅を断念したというエピソードが残っています。

そんな優雅なヨーロッパの旅をインスピレーション源として、コレクションをつくりました。

シルエットには自信があります

いつものシーズンより、ちょっと大人っぽいですか?

今シーズンは、そこも意識して組み立ててみました。

色では、茶色をメインとして、あたたかみのあるネル素材などを使っています。どう組み合わせても絵になるように、かなり考えてものづくりしました。

注目してほしいアイテムは、シャープな素材を使っているのにボリューム感のあるケープ。ケープを使ったスタイリングはノスタルジックな匂いがありつつ、とても新鮮です。

シルエットには自信があるので、ぜひいろいろ着てみてください。


CICATA

           
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