Audi A5/S5 Cabriolet|アウディが誇る新世代のカブリオレがデビュー
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2015年4月20日

Audi A5/S5 Cabriolet|アウディが誇る新世代のカブリオレがデビュー

Audi A5/S5 Cabriolet

アウディが誇る新世代のカブリオレがデビュー

アウディは、4シータークーペA5/S5のニューモデルとなるA5/S5カブリオレを発表した。

文=ジラフ

オーセンティックなファブリックトップを採用

この新たなカブリオレに採用されたのが、ガラス製のリアウインドをもつファブリックトップ。このトップは、オープン時にはキャビン後方のカバー下に収納されるが、その際でもトランクの容量は320リッターとオープンカーのなかでは最大級の数値を達成。開閉は自動操作で、オープンは15秒、クローズは17秒で完了する。走行中でも車速が50km/h以下であれば開閉は可能だ。

オープンカーといえば、ボディ剛性、安全性が気になるところだが、前者についてはフロント、リア、サイドシル、フロントウインドのフレームを強化し、各所に高張力鋼板を使用することによって高い剛性を確保。安全面ではサイドエアバッグや、横転時に自動で飛び出すロールバーなどを標準装備することで高い安全性を手にすることに成功している。

搭載されるエンジンだが、A5カブリオレにはガソリンが2種類3タイプ、ディーゼルには2種類のユニットが与えられる。具体的には、ガソリンは2.0リッター直4直噴DOHCターボの2.0TFSI(最高出力180ps、最大トルク32.6kg-m、もしくは最高出力211ps、最大トルク35.7kg-m)と、3.2リッターV6直噴DOHCの3.2FSI(最高出力265ps、最大トルク33.6kg-m)のラインナップ。ディーゼルについては、3.0リッターV6直噴ターボの3.0TDI(最高出力240ps、最大トルク51.0kg-m)と、2.7リッターV6直噴ターボの2.7TDI(最高出力190ps、最大トルク40.8kg-m)が設定される。

スポーツカーに比肩しうるS5

駆動方式は3.2FSIと2.0TFSI(211ps仕様)、そして3.0TDIにクワトロを採用(2.0TFSIは2WDも設定)。そのほかは2WD(FF)となる。トランスミッションは、クワトロがデュアルクラッチ式7段2ペダルMTのSトロニック、2WDには6段MT、もしくはCVTが組み合わされる。

S5カブリオレには、最高出力333ps、最大トルク44.8kgmを得る新開発のスーパーチャージャー付き3.0リッターV6直噴DOHCの3.0TFSIエンジンが搭載される。トランスミッションには7段Sトロニックが採用され、駆動方式はクワトロとなる。S5カブリオレの動力性能は0~100km/h加速5.6秒、最高速度250km/h(速度リミッター作動)というスポーツカーと肩を並べるスペックを誇る。

ヨーロッパでの発売は、2009年の夏頃を予定。価格は3万7300ユーロ(約440万円)からとアナウンスされる。

BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーを表しているのはご存じだろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。

しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。

1964年末にフォルクスワーゲン傘下に収まったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送り出す。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏付けられたダイナミック性能、エレガントなデザイン、そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。

           
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