Mercedes-Benz SLR MCLAREN ROADSTER|メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン ロードスター
Car
2015年4月13日

Mercedes-Benz SLR MCLAREN ROADSTER|メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン ロードスター

Mercedes-Benz SLR MCLAREN ROADSTER
メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン ロードスター

0-100km/h加速 3.8秒のスーパースポーツ

1950年代、「300SL」とF1の技術が生み出したレーシングカーとして知られるのが「300SLR」だ。その伝説を21世紀のロードゴーイングスポーツとして蘇らせたのが「SLRマクラーレン」である。

名前が示すとおり、このクルマは、F1でパートナー関係にあるイギリスのマクラーレンとメルセデスが共同で開発したスーパースポーツであり、イギリスの工場で生産される。F1マシーンよろしく、ボディ構造はカーボンモノコックでつくられ、アウターパネルもカーボン製。これにより極めて高いボディ剛性を確保しながら、車両重量をスチールでつくった場合の半分に抑えることに成功した。

エンジンはメルセデスAMG社が専用に開発した5.5リッターV8スーパーチャージャーで、最高出力626ps、最大トルク780Nmを誇る。0-100km/h加速はわずか3.8秒、最高速は334km/hをマークする。

2003年にクーペモデルが発売されたが、その後、2007年にその後継モデルとなるオープンモデルの「SLRマクラーレン ロードスター」が登場する。クーペに準じた流麗なルーフラインと軽量化を実現するため、ルーフにはキャンバストップが採用される。操作はフロントウインドー上部にあるロックとセンターコンソールのスイッチを操作するという簡単なもので、開閉に要する時間はわずか10秒。0-100km/hは3.8秒とクーペにはわずかに及ばないが、それでもなおトップクラスの加速力を誇るのは間違いない。

Mercedes-Benz SLR MCLAREN ROADSTER|メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン ロードスター
Mercedes-Benz SLR MCLAREN ROADSTER|メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン ロードスター

メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン ロードスター
ボディ|全長4675×全幅1925×全高1295mm
エンジン|5.4リッターV型8気筒スーパーチャージャー
最高出力|460kW[626ps]/6500rpm
最大トルク|780Nm[79.5kgm]/3250-5000rpm
駆動方式|FR
トランスミッション|5段オートマチック
価格|7000万円
(2008年5月26日現在)

BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。

製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。

こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。

           
Photo Gallery