Chapter 3 TOYOTA BLADE meets Fashion|ファッションディレクター森岡 弘が語る(前編)
Watch & Jewelry
2015年5月4日

Chapter 3 TOYOTA BLADE meets Fashion|ファッションディレクター森岡 弘が語る(前編)

Chapter 3

TOYOTA BLADE meets Fashion

ファッションディレクター森岡 弘が語る

乗り手の世界観を感じさせるクルマ(前編)

自らを彩る、ブレイド、ファッション、そして時計――
そんなテーマのもと、モダンかつシャープなスタイリングで人気のファッションディレクター森岡 弘氏が、トヨタ ブレイドにふさわしい“大人しくない大人”な装いを、自身のスタイリングと時計セレクションで提案します。

文=小川フミオ写真=Jamandfix撮影協力=新宿パークタワー

オトナのためのハッチバック

「ショート・プレミアム」というコンセプトで登場したトヨタ・ブレイド。ボディサイズはショートなハッチバックでありながら、セダンやクーペにも劣らない高級感をまとっているところがあたらしい。

ブレイドは2600mmと余裕あるホイールベースをもち、167馬力の2.4リッター4気筒エンジン、あるいは280馬力の3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載している。3.5リッターV6は吸・排気連続可変バルブタイミング機構を備え、パワーと好燃費の両立をはかった高効率性を誇る。2.4リッターには7速スポーツシフトマチックと組み合わされた無段変速機が与えられスポーツ性も高い。

いい出来、という言葉があるが、自動車の場合、単によく走るだけではない。デザイン、クオリティ、そしてイメージ。すべてが高い次元でまとめられていてこそ、完成されたクルマといえる。ブレイドはその呼び名がふさわしい1台。大径タイヤをもつ躍動的なプロポーションは走りのよさを期待させる「性能」を意味し、曲面をうまく使ってまとめられた車体は「美」を、そして内装細部にいたるまできちんと手が入れられた作りのよさは「精密性」を訴えかけている。

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ブレイドが大人に似合うのは、精密時計やファッションとの相性がよいことからもわかる。ファッションディレクターとして、各界で八面六臂の活躍をする森岡弘さんも、ブレイドの魅力を認めるひとりだ。

「いまは、キメすぎないことがカッコいい時代です。コテコテのファッションは気分ではない。たとえばトラッドというスタイルがありますが、上から下までブリティッシュできちっとまとめるより、一部分だけ採り入れて、自分のスタイルを作っていく傾向にあります。高価な外国製スポーツカーもいいですが、自分の価値を高めるためにそういうクルマに“無理して”乗る時代ではないと思うんです。それを価値のアドオン(上乗せ)と言うなら、むしろ削ぎ落としていくことがいまの気分に合うと思います。無駄を省き、必要な性能だけ突き詰めていくことがカッコいい。クルマを見てもコテコテのものより、自分のスタイルに合ったものに乗りたいです」

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削ぎ落として完成させた魅力

今回、森岡弘さんがブレイドに乗るという前提で用意してくれた着こなしも、まさにその考えを地でいくもの。

「スポーツカーだったら、いま流行りのスポーツウェア、というのはまず考えつく組み合わせですが、ブレイドの世界観はもっと大人っぽいと思います。スポーティな気分は大切にしながら、そこにシックさとかエレガンスを採り入れるのが、大人の装いにふさわしいのでは。今回、2体着こなしを用意しましたが、最初の消防服の素材で作ったトレンチコートにしても、化学繊維をうまく活かしたジャケットにしても、大人のスポーティ感覚を重視しています。そしてこんな装いをするひとならスーツ姿もカッコいいのではと想像させる。ブレイドもそうですが、乗り手の世界観の奥行きを感じさせるものが、いままさに“いいもの”だと思います」

ブレイドはまさに贅肉を削ぎ落として出来上がったような作りがセリングポイントだ。ハンドリングに優れる剛性感の高いシャシーにくわえ、それに応えるかのように搭載されたパワフルな大排気量エンジンは、ただ豪華であればよい、という価値観の対極に位置する、大人しくない大人な魅力が詰まっている。

「自分にとってのブレイドの魅力は、いってみれば“匂い”があることです。このキーワードがいまもっとも大事だと思っているのですが、ファッションでは、コテコテに装って“どうだ!”と主張するのではなく、そのひとのライフスタイルを垣間見せることを重要視しています。たとえば“このひとはブリティッシュトラッドにも造詣が深そう”と思わせるぐらいのディテールで留めるのがいいのです。ブレイドの場合は、“このひとはクルマが好きで、かつ、いいものをかなり経験したうえで、コンパクトで上質なものを選んだんだな”と思ってもらえるところに、削ぎ落として完成させた魅力があると思います」

そんなファッション観をもつ森岡さんがセレクトした時計については、後編で。

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