Berluti|ベルルッティの新作スニーカー&ウエア
Fashion
2014年12月15日

Berluti|ベルルッティの新作スニーカー&ウエア

大人の男に必要な品格のあるワードローブ

Photograph by TOYODA TetsuyaStyling by OKU ToshihiroHair&Make by TAKESHI(Sept)Text by ITO Yuji(OPENERS)

ベルルッティが描く、究極の普遍性とは?

ランウェイでのコレクションを発表している「Berluti(ベルルッティ)」は、いわゆるモードブランドではない。正統な服や靴づくりにしっかりと軸足を置き、時代にともなう空気感をそこはかとなくデザインへと反映している。2014AWも、その考えにもとづいて、ベーシックでありながら、美しい気品が漂うアイテムが展開される。

2014AWのテーマは“モダニティとクオリティ”

スカンジナビア建築の有機的なフォルムから生み出される、鋭利なモダニティと素材がもたらす暖かみにインスピレーションを得た、今季のコレクション。そのイメージの源は、大胆なシェイプや機能的なディテールに反映されており、マテリアル、製法、いずれも群を抜いたもので、なかにはアトリエで職人が70時間ほど費やして製作された素材もあるという。

また今シーズンからは、紳士のワードローブに必須とされる普遍的定番を「エッセンシャル」と位置づけし、3ピースやラムシアリングブルゾンといったベーシックにしてモダンなアイテムがパーマネント商品としてラインナップされる。

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【ネイビー×ブラウン】
往年の名作を新解釈

近代主義者である建築家ル・コルビュジエの細かい指示に従い、猟場番人のジャケットをもとにデザインされた「La Forestiere」。かつてフランスのビスポークメゾン「アルニス」で誕生したこの名作を、アレッサンドロ・サルトリがベルルッティバージョンとして新たに発表。撥水性を備えたダブルフェイスのカシミアは軽量かつ保温性に優れており、スリムなシルエットで仕上げられている。

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【レザー】
洗練されたミリタリー

アビエイタースタイルのラムシアリングジャケットは、随所にあしらわれたディアレザーや着脱可能なカラー、アンティーク仕上げのメタルパーツといった、手の込んだディテールが特徴的。着丈はベルルッティらしく短めで、ラグジュアリーななかにも、スポーティや都会的な要素を感じさせるデザイン。2014AWコレクションで発表され、すぐに定番化された逸品だ。

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【スニーカー】
新定番となるスニーカー

陰影を織りなすレザーの味わいが目を引く「プレイタイム」は、ベルルッティ初となるスニーカー。一枚革仕立てやハンドステッチ、タンとアウトソールに刻まれたスクリットなど、ブランドのアイコニックなディテールがすべて採用されている。素材は、もちろんヴェネチア レザーで、カラーはインディゴデニムとブラウン、ダークレッドが用意されているが、パティーヌをして色を変えることも可能だ。

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【ブーツ】
スキーブーツがモチーフ

ベルルッティがスポーツシューズを最初に手掛けたのは、1920年代のこと。ルドルフ・ヴァレンチノのためのスキーブーツにつづき、グレタ・ガルボのためにもブーツを製作。そのグレタ・ガルボのモデルにインスピレーションを得てつくられたのがこの「アルピノ」だ。しっかりと足を包み込む堅牢なフォルムにくわえ、シューレースを覆い隠す、ふたつのストラップが備わっている。

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【ブラウン・短靴】
名作を今日的にリファイン

この「ウルティマ」のルーツは、2001年に4代当主、オルガ・ベルルッティが製作したモデル。そこにアレッサンドロ・サルトリがモダンなエッセンスを反映して、リファインされた。特徴的なのは、ハトメを用いず、レザーでループをつくり、そこにシューレースを通すという職人技。その証ともえいるディテールがアッパーにほどこされたハンドステッチによる結び目。またタンの先端をギザギザにカットすることで、エネルギッシュさとインフォーマルな印象を強調。

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【バッグ】
思わず触れたくなる質感

2005年に登場した「ドゥ ジュール」は軽量で収納力に優れたトラベルバッグとして人気を博したモデル。さらに、今季登場したのは「ドゥ ジュール」のシアリング仕様。今シーズンのインスピレーションであるスカンジナビア建築をイメージさせるモンダなシルエットと暖かみのある素材とのコンビネーションだ。ハイクオリティなメリノウールを採用した柔らかでリッチな風合いは、思わず手を伸ばしたくなる。

ベルルッティ インフォメーション デスク
0120-203-718
http://www.berluti.com

           
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