MOVIE|浅野忠信、二階堂ふみW主演で送る“禁断の愛”『私の男』
MOVIE|禁断の愛を描いた桜庭一樹による直木賞受賞作を映画化
浅野忠信、二階堂ふみW主演『私の男』
桜庭一樹が禁断の愛を描いた40万部を超えるベストセラー小説であり、直木賞受賞作を映画化した『私の男』。浅野忠信と二階堂ふみが“愛し合う父と娘”を演じる衝撃作が6月14日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショーされる。
Text by YANAKA Tomomi
映像化不可能といわれた作品に挑んだ熊切和嘉監督
北海道を舞台に、10歳で孤児となった少女・花と、彼女を引き取る遠縁の淳悟。孤独だった二人が出会い、北の大自然のもとで愛し合う「禁断のラブストーリー」にして、ある殺人事件を描いた「至高のサスペンス」ともいえる『私の男』が公開される。刺激的なテーマと極限的な舞台設定から映像化不可能といわれた作品に、緻密な心理描写と映像表現が国内外で高く評価されている熊切和嘉監督が挑み、濃密で美しい世界を作り上げた。
憂いと影を帯びながらも、どこか優雅な男、淳悟を演じるのは、数々のハリウッド大作に出演する浅野忠信。俳優生活25周年の集大成ともいえる熱演で魅せる。また、孤児となり、淳悟に引き取られる少女、花を演じるのは、16歳にしてヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞を受賞した二階堂ふみ。10代とは思えない妖艶さで、体当たりの演技を披露。このほか、物語の鍵を握る地元の名士、大塩を藤竜也、尾崎を高良健吾が演じる。
また作中にはオホーツク海の流氷、深い雪などが盛り込まれ、圧倒的な映像美を創出。厳しい自然が、物語に奥行きとさらなる深みをもたらしている。
逃亡した二人を待ち受けるものとは
奥尻島を襲った大地震による津波で家族を失った10歳の花は、遠い親戚と名乗る男、淳悟に引き取られることに。孤独な魂をもつ二人の寄り添うような生活がはじまった。
6年後、冬のオホーツク海、流氷の上で地元の名士、大塩が殺される殺人事件が起こる。暗い北の海から逃げるように出て行く淳悟と花は、深い喪失と、二人だけの濃密な秘密を抱えていた。秘密を守るために、お互いをかばいあい暴走していく二人を待ち受けるものとは
理屈を超えた愛のかたち、オホーツク海の流氷が魅せる一大スペクタクルは、愛と孤独、そして絶望の深淵を私たちに突きつける。
『私の男』
6月14日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督│熊切和嘉
出演│浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤竜也、モロ師岡
配給│日活
2013年/日本/129分/R15+
http://watashi-no-otoko.com
Ⓒ 2014「私の男」製作委員会