Twiggy|米粉の力で頭皮と髪を芯から健康に! ヘアケアライン全面リニューアル
Twiggy|ツィギー
ユニセックスな新パッケージに全面リニューアル!
お米の粉を使った新アイテムで、頭皮と髪を芯からきれいに(1)
ヘアサロン「Twiggy」から生まれた、高いパフォーマンス力と選り抜きのオーガニック成分で本質的な髪の美しさを実現するブランド「ユメドリーミングエピキュリアン」がこの春、全面リニューアル。ユニセックスなイメージの新パッケージを採用するとともに、よりクオリティの高い素材やリッチな成分を配合して進化を遂げた。さらには2つの新製品も登場で、はやくも話題を集めている。ブランド誕生からわずか2年での全面リニューアル。そこには「ユメドリーミングエピキュリアン」ならではのこだわりがあった。さっそく、Twiggy主宰の人気ヘアアーティスト松浦美穂さんに話を聞いた。
Photographs by JAMANDFIXText by SOMEYA Harumi
クレンジングとヘアワックスが加わって、全12アイテムに
「私たちは日々生きながら、自然の恵みをいただいています。その感謝とともに、この地球の恵みをつぎの世代に受け渡したい。『ユメドリーミングエピキュリアン』がオーガニック成分にこだわり、サステイナブルをめざして製品開発をするのには、そういう想いが根底にあります。また、美しく健康的な髪がクリエイティブなヘアカットを可能にするからこそ、このリニューアルにともない、よりクオリティを高める成分を配合し、美しい髪を生み出す環境を追求しています」(松浦美穂)
──今回のリニューアルのポイントをお聞かせください。
大きく変わったのはパッケージとアイテム数です。パッケージは、従来のかわいい路線を一新し、ユニセックスなイメージのシンプルなデザインに生まれ変わりました。ラインナップは、あらたに「ヘアクレンジングクレイ」と「ヘアワックス」がくわわって、全12アイテムに。中身に関しては、従来品もじゅうぶん納得できるよいものでしたが、今回のリニューアルを機にさらに進化させ、よりリッチな成分と処方にパワーアップしています。
──パッケージをユニセックスなイメージに変えた理由は?
それはもう、たくさんの方に使っていただきたいからです。じつは、サロンのお客さまに男性が増えてきているんですね。とくに多いのがヘッドスパのご利用。これまで男性といえば若いミュージシャンやアーティストさんなど、どちらかといえば“夢追い人タイプ”が目立つ傾向だったのが、ヘッドスパをメニューにくわえて以降、お医者さまやパーソナルトレーナー、整体師さんなど、その道のプロが確実に増えてきている。
理由はズバリ、“結果”だと思います。ヘッドスパを受けると目に見えて毛根が元気になるので、その手ごたえ=結果が支持されている。やはりヘアケアシリーズはリアリティがあると実感しました。ですから、女性だけでなく、男性にもきちんとアピールできるよう、この機会に思い切ってデザインを変えたのです。
パッケージに飾られた写真はすべて、“意味のある写真”
──パッケージの写真は松浦さんご自身が訪れた旅先の景色で、撮影はプロカメラマンのご主人(佐藤コージ氏)によるものとうかがいましたが……。
はい、そのとおりです。デザイナーとの打ち合わせで、モダンなものの中に私たちがやってきた経験が入るといいね、という話をしたところ提案されました。帰り際に、サロンに飾ってある写真を見たデザイナーが「これ、誰が撮ったんですか」と聞くので、うちの旦那さんですと答えると、「いいですね。こういうの入れましょう!」って。さっそく“意味のある写真”をひとつひとつ切り取って、パッケージに飾りました。ヒマラヤやブータン、ハワイ島など、全部で9カットを採用しています。注目はヘアワックスに使った島根県・出雲の写真。出雲大社は縁結びの神様ということで、“縁を結ぶワックス”、いかがでしょう(笑)。
旅に出ると毎回それぞれに学びがあります。基本的に、私たち家族は人生の疑似体験ができるところに行くのが好きなので、ときにはきびしい環境の国を訪れることもありますが、難しい旅になればなるほど元気になるというか、いまある幸せをあらためて実感できて、前向きになれる。そういう波動が、この写真を通してみなさんにも伝わってくれるといいなと思っています。
考え方としての大事な部分は“ハイブリッド”にある
──エピキュリアンシリーズは自然由来の植物成分を使用した「ナチュラルプロダクト」。その方向性は変わりませんね。
もちろん! ただ、オーガニックだからすべてよしではなくて、考え方としての大事な部分は“ハイブリッド”にあると思っています。たとえば、ブルガリアでいいローズが採れるからと、みんながおしかけてそのローズを伐採していくと、やがてブルガリアのローズはなくなってしまうでしょう。
ではどうするか──まだ次の花のための土が育っていないのに種をまき、それでも開花を急がせなくてはいけなから、農薬に頼ることになる。おかしな話でしょ。ですから私たちは、そういうウソはもうやめましょうということで、種だけもらってきて、日本の土で育てたイングリッシュダマスクローズを使っているのです。つまりはハイブリッド。ひとつの場所に負担をかけたり、“占領”したりせず、それぞれの国のいいところを利用する。その考え方が素敵だと思うし、こうした流れこそが、世界がひとつになるいちばんの近道。みんなでシェアして、「いいものはいいよね」といえる地球になる!
今回のリニューアルのきっかけもじつはそこなんです。従来のボトルは、トウモロコシを原料とするバイオマスプラスチックでできていました。なぜなら、当時はそれが、サステイナブルをベースに考えたときにベストな選択だったからです。ところがそのトウモロコシはいま、バイオエネルギーとして世界中で取り合いになっている。当然、生産が追いつきません。となると、やはり農薬なんですよ。
実際、ものすごい農薬の散布状況を映像で見ました。アメリカの空に何機もヘリコプターを飛ばして、農薬をダーッとかけて作っている。そんな現状を知り、「まだトウモロコシでボトルを作っていていいのか」という結論に至りました。「まずボトルを変えよう」。それがいちばんの動機です。
新しいボトルは、いちばん丈夫な素材ということで、一般的なプラスチックを選びました。じつは、トウモロコシのボトルは、飛行機内など気圧の高い場所で亀裂が入るという事例が数件みられ、対策を考えていたところでもあったのです。サスティナブルだからいいではなく、もうちょっとスマートに考えなきゃいけない。そんな大人の決断が求められた結果、みなさんに気持ちよく使っていただけるよう、外側はしっかりとしたプラスチックでいきましょう、となりました。
「それぞれの贅たく」という解釈がいちばん好き
──“エピキュリアン”について、改めてその意味を教えてください。
“享楽者”“快楽主義”といった意味で使われることが多いのですが、私自身は、「それぞれの贅たく」という解釈がいちばん好きです。一人ひとりにとっての“満足”はそれぞれ違うものであり、それぞれの“満足”こそが“贅たく”である――自分が満足できるものを目指していけば、やがて訪れる死のときもにっこり笑えるという、究極の贅たくはたぶんそこ。最期のときまで元気でいたいし、キレイでいたいと思うのです。
さらには、元気やキレイって、じつはそのひとだけの喜びじゃないんですよね。そのひとがキレイになると周りも嬉しくなる。あれこれ手をかけるのは面倒というひともいるかもしれませんが、でも、そんなひとだって、いざキレイになれば気持ちも変わるはず。たとえば、元気で明るい“下町かあちゃん”や“田舎のおばちゃん”は、そのままでも最高に素敵ですが、ほんのちょっとおしゃれをすると、それだけでさらにもっとテンションがアガっていい笑顔になる。キレイになって喜ぶ顔を見ると、こちらまでほんとうの笑顔になります。
トウモロコシに代わるサステイナブルは、“お米の粉”
──あらたに加わった2つの新アイテムとは?
ではまずは、ヘアワックスから。ヘアワックスの原料といえば、以前はタルク(滑石)でした。でもタルクは、子どもが使った時どうかな、という懸念があった。もっとも、ベビーパウダーもタルクで作られているように、タルクもピンキリです。だから、タルクのなかでもよいタルクを使えるのなら問題はなかったのですが、量産するとなるとそれもなかなか難しいため、代わりになるものをずっと探していました。
そんな矢先に、先ほど話したトウモロコシの争奪戦を知ったのです。トウモロコシでボトルを作ってみたけれど、なんだか大変なことになっている。もう“サステイナブルだからいいじゃん!”なんて言っていられません。そこで、外側のサスティナブルは諦め、あらためて中身で考えようとなったときに、まっさきに候補に挙がってきたのが“お米”でした。時はちょうどTPPが話題になりはじめた頃。このままいくと、おそらくお米は余る。そうでなくても“古古古米”なるものもあるくらいで、お米でなにかできないかというのはずっと考えていたんですね。
はたして米粉はどのように活用できるのか。今回、製造をお願いしたメーカーさんも米粉を原料にヘアワックスを作るのははじめてとのことで、試行錯誤が続きましたが、お互い妥協は一切なし。結果、米粉と天然ミネラルがマットな質感とともにスタイルをキープする、実力派のヘアワックスが誕生しました。完成まで2年かかりましたけど、やってよかった。苦労の甲斐あって、すごくいいものができました。自信作です。とくに、ショートヘアやミディアムのパーマヘアの方にはたまらないと思います(笑)。
──発売(4月5日)が待ち遠しいですね。では「ヘアクレンジングクレイ」はどうですか。
ヘアクレンジングクレイは、不要なものを吸着するシリカとクレイ(泥)を混ぜ合わせ、吸着された老廃物をしっかり固めて除去する仕組み。必要な成分は残しながらすっきり元気な頭皮へ導きます。クレイは天然の泥。日本では、だいたい火山灰がいっぱいあるところの天然の泥を使うのが一般的で、そういった泥にはカオリンやベントナイトといった粘土が含まれていて、さらにベントナイトのなかには、すぐれた吸着力を発揮する“抗火石(コウガセキ)”なるものが入っています。
じつは3.11以降、いろいろ学んだなかで、シリカ、抗火石の“不要なものを取り除く力”に着目していました。天然のミネラル成分は除去後に水分解までしてくれるので、本当にクリアになります。だからどうしても入れたかった。いっぽうで、粘着力も不可欠と考えました。そこで採用したのが“米粉”なんです。天然オイルをふくんだ米粉を一緒に入れることで、シリカとクレイで不要な老廃物をぐっと吸着しながらも、肌本来がもつ油分を取りすぎない。つまりは2つの働き。“出ていくミネラル成分”と、“ステイするオーガニックオイル”という発想で作りあげたのがこのクレンジングクレイなのです。
──効果的な使い方を教えてください。
簡単ですよ。乾いた頭皮に放射線状に塗布したら、やさしくマッサージしながら頭皮全体になじませるだけ。あとはぬるま湯でしっかり洗い流してください。待ち時間は一応、5分程度を推奨していますけど、肌に負担をかける素材は使っていないので、それを超えても大丈夫。現に私はいつも長めで、テレビを観ながら20~30分つけたまま(笑)なんてこともしょっちゅうです。
1週間に1回で充分効果があります。パーマもカラーもしていないひとだったら10日に1回でもいいと思う。とにかく使ってみれば、シャンプーだけで済ませるよりも、確実に頭皮が元気になるのが理解してもらえるはず。「毛先と頭皮は別の人格をもっている」ということを、これで知っていただきたいですね。
いかにヘアスタイルを楽しめるか、そのための提案
──毛先と頭皮は別の人格。たしかに頭皮は育むもの、髪は死んだ細胞といわれます。
そして髪の毛は、ネイルとともに身体のなかで唯一、遊べる場所であり、クリエイションできる場所でもある。なにより、顔の真上と真横にあるものなので、自分を表現するには最高のパーツ。髪の毛は“シンプル イズ ザ ベスト”だと思っています。だけど、シンプルはともすると退屈になりがちで、現に、そういう印象のひとはいっぱいいる。
そこで、“シンプルだけれど退屈ではないヘアスタイルをつくる”というのがツィギーのポリシー。「もう、ぜったい退屈させないよ!」といつも思っています(笑)。でも、時に私だけの力ではどうにもならないこともある。それがズバリ、“頭皮の健康”です。生えてきたばかりの新しい毛が元気じゃないと、私たちも思うように切ることができないし、ヘアスタイルのご提案もできません。ですから、まずは頭皮。そのために、ヘアクレンジングクレイを作りました。
今回の商品開発を通して思ったのは、私はやっぱり美容師なんだということ。昔のサロンワークのなかで、こんなものがほしい、あんなものがほしいと思っていたものをいま、作っている気がします。つまるところ、私がまず喜ばせるべき相手は美容師。「これを使ったらきっと、お客さまは喜んでくださる!」と思ってもらえる製品づくりは、ハードルが高いけれど、その分、楽しくもあり、最高にやりがいがあります。
──期待しています。では、最後にメッセージを。
たくさんのひとに使ってほしい。男性も女性も。サロンに来られない、地方にお住まいの方にもぜひ使っていただきたいですね。とにかく幅広い層に伝えたい。今年はイベントも積極的に展開していく予定なので、楽しみにしていてください。
──ありがとうございました。
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