トップ オブ ゴルフ

あたらしい「ゴルフR」は、第7世代ゴルフをベースに、WRCをはじめとするフォルクスワーゲンのレース活動をおこなう「フォルクスワーゲン R GmbH.」がエンジニアリングをほどこしたトップモデルで、2013年のフランクフルトモーターショーにてお披露目された。それから半年を経た2月20日、ついに日本の上陸を果たす。

外観上は大型のエアインレット付きフロントバンパーやリアのスモークがかったLEDテールレンズ、リヤデフューザー、2本左右のデュアルエグゾーストパイプなど、スポーティな装備をまとう。225/40という扁平なタイヤをはく18インチホイールの奥には、Rロゴの入ったブラックブレーキキャリパーがそなわる。

搭載される2.0リッター直列4気筒TSIエンジンは、ゴルフ6をベースとしていた先代とくらべて最高出力で24psアップの280psを発揮。最大トルクは50Nm向上し、380Nmをほこる。そのいっぽうで、アイドリングストップ機構やブレーキエネルギー回収システムなど最新の省燃費機構をそなえ、燃費は12.4km/ℓから14.4km/ℓへと向上した。

日本に導入されるモデルは、このエンジンに6段DSG（デュアルクラッチ）を搭載した右ハンドルのみ。駆動は4WDだ。

この、国内導入のゴルフ7としては唯一となる四輪駆動システムは、第5世代のハルデックスカップリングをもちいたもので、コンピューターがつねに最適なトルク配分をおこなえるよう制御。さらに、コーナリング中に内輪差で発生するホイールの空転を感知するとブレーキをかけトラクションを復活させる「XDS」を拡大し、ダイナミックに制御をおこなう「XDS+」も採用した。これらの組み合わせにより、車両の前後方向および左右方向のどちらにおいても、そのトラクションを最大限活かすことができる。

日本仕様のゴルフRには、本国ではオプションとなるダイナミックシャシーコントロール「DCC」が標準で装備される。

そのため、車両のさまざまなセッティングをボタンで変更できるドライビングプロファイル機能には、燃費重視の“エコ”、もっともニュートラルな“ノーマル”、乗り心地志向の“コンフォート”、そしてゴルフR専用のスポーツ走行モード“レース”の4つに、細かいセッティングをマニュアルでおこなえる“インディビデュアル”をくわえて5つのモードが用意される。

サスペンションは専用にエンジニアリングがほどこされたものを採用。通常のゴルフにくらべて20mm、ゴルフGTIとくらべても5mmローダウンされた。

これら走りの機能のほかに、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールやシティーエマージェンシーブレーキ、プリクラッシュブレーキシステム、レーンキープアシストといった安全装備はすべて標準で搭載。最新のナビゲーションシステムやインフォテイメントシステム、パワーレザーシートといったラグジュアリーアイテムもすべて標準でそなわっている。

国内での価格は、消費税込みで510万円と設定された。

OPENERSではこの新型ゴルフRをいちはやく国内でテストドライブ。そのリポートもあわせてでご覧いただきたい。

7代目ゴルフ最強の「ゴルフR」に試乗

Volkswagen Golf R｜フォルクスワーゲン ゴルフ R
ボディ｜全長 4,275 × 全幅 1,800 × 全高 1,465 mm
ホイールベース｜2,635 mm
トレッド 前/後｜1,535 / 1,510 mm
重量｜1,500 kg
エンジン｜1,984 cc 直列4気筒DOHC インタークーラー付ターボ
最高出力｜ 206 kW（280 ps）/5,100-6,500 rpm
最大トルク｜380 Nm（38.7 kgm）/1,800-5,100 rpm
トランスミッション｜ 6段オートマチック（DSG）
駆動方式｜4WD
サスペンション 前｜マクファーソンストラット
サスペンション 後｜4リンク
タイヤ 前/後｜225/40R18
ブレーキ 前｜ベンチレーテッド ディスク φ340 mm x 30 mm
ブレーキ 後｜ベンチレーテッド ディスク φ310 mm x 22 mm
燃費（JC08モード）｜14.4 km/ℓ
最小回転半径｜5.2 m
ハンドル位置｜右
価格｜510万円

フォルクスワーゲン カスタマーセンター
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