伊勢丹新宿店|バイヤー 須藤有紀子さんに聞いた、2011-12年秋冬スタイルキーワード
伊勢丹新宿店|イセタンシンジュクテン
バイヤー 須藤有紀子さんに聞いた!
キーワードは“ノスタルジックモダン&エヴォルヴ・ベーシック”
「伊勢丹新宿店 インターナショナルデザイナーズ」バイヤー 須藤有紀子さんに聞いた、2011-12年秋冬スタイルキーワードとは? まったく表情の異なるふたつのスタイル、トレンドの要素を取り入れつつ、自由な着こなしを楽しむ大人の女性をイメージしたセレクトは、あたらしいアイデアに満ちている! コーディネイトの幅を広げてくれる、着こなしのコツについて聞いた。
Text by OPENERSPhoto by JAMANDFIX
ファーのボリューム感をプラスして女度アップ!
「DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)に見られるような、プリントミックススコーディネイトに、ファーのティペットを合わせたスタイリングに注目しています」そう語るのは、伊勢丹新宿店 インターナショナルデザイナーズ バイヤー 須藤有紀子さん。
「まずひとつめのテーマは“ノスタルジックモダン”。色や柄を多用し、ポイントにファーをあわせた、暖かみのあるノスタルジックなスタイルです。今季はボックスやAラインのシルエットが多いので、顔まわりにファーのボリューム感があると華やかで女度アップ! プリントやカラーが目を引くアイテムも多く見られることもあり、“ノスタルジックモダン”スタイルは今季トレンドの本命といえるのでは」
昨年までのショートボトムスを合わせるスタイルから、あえて長く、重めへ
「定番アイテムを素材やパターン、ディテールなどの変化で進化させたスタイルにも注目です。sacai(サカイ)が提案する、ベーシックなアイテムにひとひねりくわえたニュースタンダード。ベーシックなデザインに、立体的で動きのあるディテールであたらしさを表現しているのは“さすが!”の一言です」
「もうひとつ提案するキーワードは、“エヴォルヴ・ベーシック”。ファーのライナーがラグジュアリーなミリタリーコートに、マキシ丈のドレスを合わせ、重めのバランス感で新鮮なスタイルに。今季は膝丈のスカートも多く見られるように、昨年までのショートボトムスを合わせるばかりのスタイルから、あえて長く、重めのボトムスを組み合わせるだけで、定番スタイルも新鮮なバランスに見えます。あまりレイヤードせず、シンプルなコーディネイトを心がけましょう。そのぶん本物志向のアイテムが引き立ちます!」
須藤有紀子|SUDO Yukiko
伊勢丹新宿店 婦人第4営業部 インターナショナルデザイナーズバイヤー
1994年「解放区」立ち上げに携わる。ショップスタッフを経て、2008年より「Re-Style」のバイヤーに、そして2010年よりインターナショナルデザイナーズバイヤーに着任、現在にいたる。