ALFA ROMEO GiuliettaにアルファTCTを搭載
Car
2015年3月4日

ALFA ROMEO GiuliettaにアルファTCTを搭載

ALFA ROMEO Giulietta|アルファ ロメオ ジュリエッタ

よりダイレクトな変速機「アルファTCT」搭載の新型ジュリエッタ

アルファロメオは、ヨーロッパむけにリリースされている「ジュリエッタ」搭載のエンジンに、デュアルクラッチトランスミッションを設定する仕様を発表した。

文=ジラフ

マルチエア、ディーゼルターボの2モデルに搭載

駆動力の途切れを感じさせない、すばやいシフトを可能にするデュアルトランスミッション「アルファTCT」。これはすでに「MiTo」に搭載されており、さまざまな状況下でその運動性能を発揮できるシステムである。

ジュリエッタに搭載されているエンジン2機種、最高出力170psの2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ、おなじく最高出力が170psの直噴1.4リッター直列4気筒ターボ マルチエア仕様、それぞれにこのアルファTCTが設定される。

新型ジュリエッタの実車は、パリモーターショーでお披露され、日本には2011年に上陸予定。

もちろんこのデュアルクラッチ仕様の導入が予想されている。

アルファ ロメオ ジュリエッタ アルファCTC photo02

BRAND HISTORY

セダンからオープンスポーツまで、洒落たイタリアンデザインとスポーティな走りにより、日本でも圧倒的な人気を誇るALFA ROMEO(アルファ ロメオ)。1910年、イタリアの企業家たちが、ミラノにあったフランスのダラック社の自動車組立工場を買い取り、設立したのがA.L.F.A社である。 A.L.F.Aは“Anonima Lombarda Fabbrica Automobil”の頭文字からなる名前であり、“ロンバルディア自動車製造会社”を意味する。

すぐに独自モデルの「24HP」を投入したA.L.F.Aは、レースへの参戦も果たし、スポーツカーメーカーとしての頭角をあらわしはじめるが、財務状況は芳しくなく、1915年には経営陣が大きく変わることに。このとき主導権を握るのが、実業家であるニコラ・ロメオであった。1918年には社名をニコラ・ロメオ有限会社とあらため、第一次大戦後の1920年にはアルファ ロメオのエンブレムを掲げた初のモデル「Torpedo 20-30」が発売されている。

1922年には本格的なスポーツモデルである「RL」を投入。23年のタルガフローリオでは1-2フィニッシュを飾り、アルファ ロメオの名を世に知らしめる結果となる。そしておなじ1923年にはレーシングカーの「P1」を開発、搭載される1990ccの6気筒にはすでにDOHCが採用され、以後、DOHCはアルファ ロメオを特徴づける技術となった。しかし、P1そのものは失敗。そこでアルファ ロメオは天才技術者のヴィットリオ・ヤーノをフィアットから引き抜き、グランプリカーの「P2」を開発、レースの歴史に輝かしい足跡を残すことになる。

第二次大戦後は量産車メーカーに転身し、1954年の「ジュリエッタ・スプリント」、1962年の「ジュリア」など、アルファ ロメオを代表するモデルを発売。1986年にフィアット傘下に収まったあとは、「アルファ156」や「アルファ145」「アルファ147」といったモデルが日本でもヒットし、アルファ ロメオの人気はますます高まりを見せている。

           
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