MUSIC|「松浦俊夫 presents HEX」がデビュー
MUSIC|東京発の“現在進行形ジャズ”で世界を魅了
「松浦俊夫 presents HEX」がブルーノートからデビュー
OPENERSでもおなじみの、DJ松浦俊夫がプロデューサーとなり、4人のミュージシャンとともに贈る新プロジェクト「HEX(ヘックス)」のデビューアルバム『HEX』が、ジャズの名門レーベル、ブルーノートからリリースされた。著名ミュージシャンも大きな賛辞を贈る、東京発の“現在進行形ジャズ”のサウンドとは――。
Text by YANAKA Tomomi
中納良恵(EGO-WRAPPIN')をはじめとするヴォーカリストが国内外から参加
1990年代から日本のクラブシーンを牽引し、“ジャズ”を踊る音楽として日本から発信しつづけてきた松浦俊夫。彼が指揮し、来年、創立75周年を迎えるジャズ・レーベル、ブルーノートからデビューしたのがHEXだ。
六角形(ヘキサゴン)の略称であると同時に「魔法をかける」という意味をもつ新プロジェクトには、ソングライター/キーボーディストの佐野観、SOIL & "PIMP" SESSIONSのドラマー・みどりん、ジャズ、ラテン、映画音楽を手がける伊藤志宏、ベーシスト小泉P克人という手練の4人のミュージシャンと松浦俊夫の5人がメンバーとして参加。さらに、私たちリスナーや、ともに音楽を生み出すゲストアーティストらが最後の一角をなし、“六角形”を完成させるという。
満を持して生み出されたデビューアルバムには、「EGO-WRAPPIN'」の中納良恵、エヂ・モッタ、グレイ・レヴァレンドという個性豊かな3人のヴォーカリストが日本、アメリカ、ブラジルからゲスト参加。オリジナリティ溢れる8曲が収録された。
その音楽に、ドイツのディープ・ハウス/エレクトロニックミュージックの重鎮プロデューサー、ヘンリク・シュワルツは「サウンドとスタイルが見事な虹を描いている」と絶賛。また、新世代ヨーロピアン・ジャズ・シーンの中心的存在であり、イタリアでDJ・プロデューサーとして活躍するニコラ・コンテも「ついに松浦俊夫がレコーディング・アーティストとして戻ってきた」と喜び、「気持ちを高揚させるジャズやトライバル的ヴァイブもあるし、音楽を愛するすべての人々に聴かれるべき、真にコンテンポラリーでワールドワイドな雰囲気をたたえている」と語る。
2014年に控えたブルーノート75周年に向かって、日本から世界の音楽シーンに衝撃をもたらすHEX。彼らがもたらす大きなうねりは、ジャズミュージック史のあらたな1ページとして刻まれるだろう。
『HEX』
松浦俊夫 presents HEX
2835円(TYCJ-60019)
発売中
http://www.universal-music.co.jp/hex/