Tiffany & Co.|華麗なるジャズ・エイジがよみがえる「グレート ギャツビー」コレクション
FASHION / WOMEN
2015年3月24日

Tiffany & Co.|華麗なるジャズ・エイジがよみがえる「グレート ギャツビー」コレクション

華麗なるジャズ・エイジがよみがえる

ティファニーの「グレート ギャツビー」コレクション(1)

いま話題の映画『華麗なるギャツビー』のために、ティファニーが特別にジュエリーを制作──ジャズ・エイジの洗練さとグラマラスな雰囲気をよみがえらせた「グレート ギャツビー」コレクションだ。コレクションのデビューを祝うべく、豪華絢爛なパーティが開催され、ハリウッドのセレブたちも出席。その華麗なる世界をご覧あれ。

Text by KUROBE Eri

現代によみがえる華やかなギャツビーの時代

その日、ニューヨークはティファニーのダイヤモンドで光り輝いた。

五番街にあるティファニー ニューヨーク本店で披露されたのは「グレート ギャツビー」のコレクション。ウィンドウもギャツビー仕様に模様替えされて、映画の世界観を反映したスペシャルウィンドウとしてお披露目された。

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Photo Courtesy Ricky Zehavi for Tiffany & Co.

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今年の話題を独占している映画といえば、バズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』。華やかでスタイリッシュな映像で有名なラーマン監督が手がけただけあって、全米でも大ヒットしている。

今回の映画化ではレオナルド・ディカプリオのギャツビーに、キャリー・マリガンのデイジーという豪華なキャストに加えて、話題となっているのが、この映画では本物のティファニーのダイヤモンドが使われていること。

この映画のために美術&衣装デザイナーのキャサリン・マーティンと協力して、ティファニーはジュエリーを制作した。小道具で本物の宝石が使われるというのは希有なことだが、それもティファニーによる特別なコレクションというから見逃せない。

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© 2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

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Photo: Carlton Davis

映画の予告やポスターでヒロインのデイジーが頭につけている、いかにもフラッパー(1920年代にあらわれた、社会や道徳的な制約にとらわれずに行動する自由活発な娘たちの意)らしいヘッドドレス、これがティファニーの手による「サヴォイ」だ。

実物を見てみると、目も眩むような耀きに感動するが、まさしく卓越したダイヤモンドと熟練したクラフツマンシップだけが生み出すことができるもの。ラウンド ブリリアント カットのダイヤモンドが、なんと計25.06カラットも使用されている。ぜひとも映画でもこの輝きを確かめてみてほしい。

『華麗なるギャツビー』
6月14日(金)より、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
監督|バズ・ラーマン
脚本|バズ・ラーマン、クレイグ・ピアース
出演|レオナルド・ディカプリオ、トビ―・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン
配給|ワーナー・ブラザース映画
2013年/アメリカ/142分
www.gatsbymovie.jp

華麗なるジャズ・エイジがよみがえる

ティファニーの「グレート ギャツビー」コレクション(2)

ニューヨークがもっともグラマラスだった1920年代

1920年代はニューヨークがもっともきらびやかに輝いた「ジャズ・エイジ」だった。

デューク・エリントンを始めとするジャズが一世を風靡して、おかっぱに膝丈のドレスを着たフラッパーがチャールストンを踊り、自動車、ラジオ、映画という現代文化が急成長。「狂騒の20年代」と呼ばれるほど、一気に娯楽文化が広まった。

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Photo: Getty Images for Tiffany & Co.

ティファニー|グレート ギャツビー 12

クライスラービルディングを始めとするアールデコ様式の摩天楼がつぎつぎと建てられたのもこの頃のこと。

この時代をもっともよく反映しているのが、1925年に出版されたF. スコット・フィッツジェラルドによる名作『華麗なるギャツビー』だ。現代ではアメリカ文学の金字塔といわれている。フィッツジェラルドの妻であったゼルダはフラッパーの代表とされ、夫妻は社交界のセレブだった。そして実際にF. スコット・フィッツジェラルドはティファニーのお得意客だったという。

きっと愛するゼルダのために、彼はティファニーでとびきりの指輪やネックレスを調えたのではなかろうか。深いつながりがティファニーとギャツビーの物語の間に結ばれていたと知ると、いっそう興味深い。

映画そのままのジュエリーを堪能! グレート ギャツビー コレクション

今季ティファニーが『華麗なるギャツビー』のために制作したジュエリーのなかから選ばれた数点は、グレート ギャツビー コレクションとしてもデビューする。優雅なイエロー ダイヤモンド デイジー ブローチや、アールデコ調のダイヤモンド サファイヤ リングなど、気品のあるデザインはティファニーならでは。

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© Tiffany & Co.

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Photo: Carlton Davis

またグレート ギャツビー コレクションと、ティファニーのアーカイブに残る1920年代のジュエリーにインスパイアされたジーグフェルド コレクションでは、実際に使いやすく求めやすいジュエリーが登場。スターリング シルバーのデイジー ロケットや、淡水パールを使ったタッセル ネックレスは20年代のエレガントさを感じさせる。メンズではデイジーの模様をあしらったリングや、ブラックエナメルのフィニッシュを施したカフリンクスが魅力的だ。

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© Tiffany & Co.

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ジャズ・エイジのエッセンスを華麗で洗練されたジュエリーに仕上げるのは、やはりニューヨークで生まれたティファニーだけが持ち得る魔法といえるだろう。

華麗なるジャズ・エイジがよみがえる

ティファニーの「グレート ギャツビー」コレクション(3)

グウィネス・パルトローやサラ・ジェシカ・パーカーも出席したガラ・パーティ

そしてティファニーの最高級ラインであるブルー ブック コレクションも、今年はジャズ・エイジをテーマにした作品をニューヨーク本店で発表した。究極のジェムストーンを惜しげもなくちりばめて、贅をつくしたブルー ブック コレクションは、息を飲むほどの美しさ。さすが世界の王侯貴族やセレブレティが求めるステートメント・ジュエリーだ。

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Photo: Carlton Davis

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このブルー ブック コレクションの発表を記念して、その夜は「ブルー ブック ボール」が開催された。名所であるロックフェラーセンターに出現したのは、なんと巨大なティファニーのブルー ボックス。夜空もティファニー ブルーのライトに染められ、おなじみのブルーに白いリボンがかかった箱が現れた光景はまるでフェアリーテイルのよう。

ブルー ボックスのなかに入ると、ロックフェラーセンターの中庭がパーティ会場となっていた。冬場はスケートリンクとして有名な中庭の彫刻が舞台となっているのがすばらしい。

このゴージャスなパーティにはグウィネス・パルトロー、サラ・ジェシカ・パーカー、ケイト・ハドソン、ジェシカ・ビールらのハリウッド女優たちも出席。ケイト・ハドソンやジェシカ・ビールがまとっていたドレスは、ティファニーにちなんだブルーであった。

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Photo: Carlton Davis

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パーティ会場では羽飾りをつけた美女たちが空中高くブランコを漕ぎ、舞台では「Diamonds Are A Girl's Best Friend(恋よりダイヤ)」を歌いながらダンスチームが歌と踊りを披露して、まさにジャズ・エイジのダンスクラブにタイムスリップしたかのよう。

ひとつの恋に生きる富豪のギャツビーと、永遠の愛を捧げられるデイジーの物語は時代を超えて人々を魅了し続けるが、ティファニーのジュエリーにも永遠の輝きが宿っている。

ジャズ・エイジが再現された夜、ニューヨークの街はティファニーとともに輝いた。

           
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