ベントレー、新型フライングスパーのスペックを公開|Bentley
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月5日

ベントレー、新型フライングスパーのスペックを公開|Bentley

Bentley Continental Flying Spur|ベントレー コンチネンタル フライングスパー

あたらしいデザインを纏う新型フライングスパーあらわる

先日お伝えしたように、ベントレーの4ドアサルーン「コンチネンタル フライングスパー」の新型が登場予定だ。ベントレーはその新型「フライングスパー」のスペックや写真、ムービーを公開した。

Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)

正常進化

3月に開幕する「ジュネーブモーターショー2013」でワールドプレミアを飾る新型「コンチネンタル フライングスパー」の詳細なスペックと、前回、イメージスケッチとして公表されていたデザインの詳細と写真が発表された。

ドアハンドルの位置やミラー、ルーフラインなどの変化は前回もお伝えしたとおり。リアのクォーターガラスの切れ込みの角度が前方にむかう形状から後方に向かう形状へと変更されたこともあり、印象を大きくかえている。

Bentley Continental Flying Spur|ベントレー コンチネンタル フライングスパー

Bentley Continental Flying Spur|ベントレー コンチネンタル フライングスパー

また、今回のマイナーチェンジではリアまわりのデザインがかなり大きく変更されたことも、印象をずいぶんとかえた要因のひとつだ。従来型より細くなり、車体の横面へとまわり込む形状となったテールランプや、ナンバープレートの取り付け位置の変更にともない、大幅なデザインの変更をうけたトランクリッドやバンパーとも相まって、より低く、そして優雅でおちついたイメージをつくりあげている。

もちろん、これまでのベントレーの伝統に則った、職人の手作りによる天然革と、鏡面仕上げの天然木により作りだされる贅沢な空間は健在。

サンバイザー、グラブハンドル、アームレスト、そしてフロントコンソールや操作ボタン、これらの一部パーツを除いたそれ以外、すべてのインテリアパーツはリデザインされたものへと刷新されている。その総数は実に600点にものぼるという。
また、4シータータイプと5シータータイプが存在し、4シータータイプをオーダーした場合は、センターコンソールがフロントからつながったタイプになるなど、それぞれでことなる室内空間が提供される。また、選べる内装色も12色と豊富だ。

標準装備となるオーディオは、8チャンネル8スピーカーで、CD、DVD、SDカード、iPodなどに対応。

音質と周波数帯域を最適にチューニングする「バランスドモードラジエーター技術」を搭載する。

またオプションとして総出力1,100Wを誇る「Naim for Bentleyプレミアムオーディオシステム」を用意する。

Bentley Continental Flying Spur|ベントレー コンチネンタル フライングスパー

快適さも速さも譲らない

エアサスペンションを含めた足まわりは従来型よりも柔らかめに設定される。レートをフロントで10パーセント、リアで13パーセント柔らかくしたのをはじめ、アンチロールバーも10パーセント以上、サスペンションレバーブッシュなどは25パーセント以上も柔らかなものをチョイスし、乗りごこちの向上に貢献している。

しかしスポーツ走行時には、連続可変式ダンピングコントロール(CDC)により、瞬時に減衰力を上昇させるなどして対応、急旋回時にスプリングを固くする割合を増加させるなどして、全速度域での車体の安定性を確保。優れた乗り心地と、高い動力性能を同時に実現しているという。標準装備となるタイヤサイズは275/45ZR19だ。

Bentley Continental Flying Spur|ベントレー コンチネンタル フライングスパー

今回の発表ではパワートレーンにかんする情報も開示されている。現時点で搭載が確実となっているのは、コンチネンタルファミリーではおなじみとなる、6リッターW型12気筒のツインターボエンジンだが、スペックは向上し、最高出力は625ps/6,000rpm、最大トルクは800Nm/2,000rpmを誇る。

ZFの8段オートマチックトランスミッションを介し、4輪を駆動、重量2,475kgの車体を停止状態から時速100kmまで、わずか4.6秒で加速させ、322km/hという最高速度を記録するという。最大トルクこそ1,020Nmという途方もない数値をもつ「ミュルザンヌ」に譲るものの、それ以外の動力性能数値のことごとくを上まわる。「フライングスパー」はベントレー史上最速の4ドアサルーンなのである。

すでに「コンチネンタルGT V8」に採用されており、「フライングスパー」にも搭載が期待された4リッターV型8気筒エンジンにかんして、今回は発表はない。今後の展開に期待したいところだ。

spec

Bentley Continental Flying Spur|ベントレー コンチネンタル フライングスパー
ボディサイズ|全長5,295×全幅1,976×全高1,488mm
ホイールベース|3,065 mm
最小回転半径|5.85 メートル
トランク容量(VDA値)|475 リットル
重量|2,475 kg
エンジン| 5,998 W型12気筒 ツインターボ
最高出力| 460kW(625ps)/ 6,000 rpm
最大トルク|800Nm/ 2,000 rpm
トランスミッション|ZF製 8段オートマチック
ギア比|1速 4.710
2速 3.140
3速 2.100
4速 1.670
5速 1.290
6速 1.000
7速 0.839
8速 0.667
減速比|2.850
駆動方式|4WD
サスペンション 前|4リンクダブルウィッシュボーン、コンピューター制御式セルフレベリングエアサスペンション アンチロールバー付
サスペンション 後|トラペゾイダルマルチリンク、コンピューター制御式セルフレベリングエアサスペンション アンチロールバー付
タイヤ |275/45 ZR19
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
最高速度|322 km/h
0-100km/h加速|4.6 秒
0-160km/h加速|9.5 秒
燃費(NEDC値)|14.7ℓ/100 km
CO2排出量|343 g/km
燃料タンク容量|90 ℓ

           
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