vol.16「極私的な、一生もの」spot light
世に「名品」と呼ばれるものは数々あれど、「一生もの」と讃えられるものはそのまたごく少数に限られるもの。本当に一生使えるの?という疑問に答えるべく、編集大魔王自身のプライベートな一生ものをお見せします!
Direction by SUKEZANE TomokiPhotographs by YAMAGUCHI KenichiStyling by KAWAI Kohta Text by HATAKEYAMA SatokoGrooming by 大東京
TOM FORD|トム フォード
LOUIS VUITTON|ルイ・ヴィトン
祐真 「小さいほうのボックスは、トム フォードのアクセサリーケースです。カフリンクス専用で、撮影にもよく持っていくなど、重宝しています。小ぶりのケースの内側はヌバック張りの二段重ね。内側にはロゴが刻印されたプレートがあしらわれています。
大きいほうのアクセサリーケースは、今から15年ほど前にCELUXという会員制のサロンの立ち上げを手伝った際、ルイ・ヴィトンとコラボレーションして製作したもの。既存のシガーケースをベースに、中に仕切りを入れ、時計やリング、ネックレスなどが入れられるようにカスタマイズしてあります。素材は、マホガニーとマカッサル・エボニー(縞黒壇)の合板仕上げ。ペアーウッドがライン状のアクセントになっていて、表にはモノグラムがあしらわれています。
一生ものの番外編ということで2つのアクセサリーケースをピックアップしましたが、こういうアイテムはいざ探すとなるとなかなか見つからないもの。ルイ・ヴィトンのケースは、当時『こういうものがあるといいな』と思っていたところにタイミングよくお話をいただいたもので、葉巻のケースを見た際にひらめいて作ったものです。
実はこのアクセサリーケース。『一生もの』テーマがあるまで持っていることを忘れていて、撮影前に急いで家の奥から引っ張り出してきたもの。機能的には小さいほうが使いやすくはありますが、せっかく思い出したのと、やはり見ると『いいな』と思うので、これから改めて使おうと思っています」
*いずれも本人私物