大型キドニーグリルなど、ダイナミックな外装に

BMWではSUVではなくSAV（スポーツ アクティビティ ヴィークル）と呼ぶ新型「X3」の特徴は、Xモデルらしいスタイルを維持しながらも外装を一新し、よりスポーティでダイナミックなスタイルになった点だ。

BMWの最新のデザインを取り入れたフロント部分は、表情に立体感を持たせた大型キドニーグリル、存在感のある六角形のヘッドライト、ワイドでスポーティな印象のエアインレット、ボンネットに入る深くなめらかなラインなどにより、SAVの屈強さとダイナミックさを主張している。

また、風の流れを表現したようなルーフライン、サイドに大胆に彫り込まれた2本のキャラクターラインが車両の存在感を、新たに追加されたエアブリーザーが空気抵抗を低減するとともにSAVのアクティブさを強調している。

インテリアでは、クローム加飾を効果的に使用するとともに、リアドアパネルやセンターコンソールに「X」や「X3」のエンボス加工を施し、Xモデルらしい個性と高級感を演出した。

部分自動運転を標準装備

モデルラインナップは、2.0リッター直列4気筒ツインパワーガソリンターボの「20i」と、2.0リッター直列4気筒ツインパワー ディーゼルターボの「20d」の2モデルがあり、それぞれにラグジュアリーかつスタイリッシュな「xLine」と、スポーティな「M Sport」を設定した。

ガソリンモデルは現在申請中でデータは未発表だが、ディーゼルモデルは最高出力140kW（190ps）/4,000rpm、最大トルク400Nm/1,750-2,500rpmを発生。燃料消費率は17.0km/ℓと公表された。

ボディは全長4,720×全幅1,890×全高1,675mmで、車両重量は1,860kg。スポーツカー並みの理想的な50:50の前後重量配分、フロントのダブルジョイントストラットアクスルと5リンクアクスルのサスペンションコンセプト、初代から続くインテリジェント四輪駆動システムxDriveが、高い運動性能と悪路での安定した走りを可能にしていると謳われる。

装備面では、音声認識やタッチスクリーンを搭載した最新の「iDriveナビゲーションシステム」、総合テレマティクサービスの「BMWコネクテッドドライブ」のほか、ルームミラー内のステレオカメラ、前後5基のミリ波レーダーセンサーにより、部分自動運転を可能にした安全機能・運転支援システム「ドライビング アシスト プラス」を標準で搭載。日常走行域での急停止や飛び出しを判断し警告するとともに、高速走行時や渋滞時でも安定した走行を継続することができる。

価格はX3 xDrive 20iが639～687万円。X3 xDrive 20dが662～710万円となっている。

BMW X3 xDrive20d｜ビー・エム・ダブリューX3 xドライブ20d
ボディサイズ｜全長 4,720 × 全幅 1,890 × 全高 1,675 mm
ホイールベース｜2,865 mm
車両重量｜1,860 kg
エンジン｜1,995cc 直列4気筒DOHCターボ ディーゼル
最高出力｜140 kW（190 ps）/4,000 rpm
最大トルク｜400 Nm/1,750-2,500 rpm
トランスミッション｜8段AT
駆動方式｜4WD
サスペンション前｜ダブルジョイント ストラット
サスペンション後｜5リンク
JC08モード燃費｜17.0 km/ℓ
価格｜（標準）662万円、（xLine）707万円、（M Sport）710万円