vol.6「ドレッシーに、ブルゾン!」 GUCCI|グッチ
編集大魔王・祐真朋樹の渾身のチョイスが冴えわたる連載も六回目を迎え、ますます絶好調。今回は、あえてカジュアルに着ないミリタリーブルゾンをチョイス。Tシャツにジーンズの上に羽織ったのはもうひと昔、いや、5昔前。カラー限定でスタイリッシュにみえる着こなしを提案します。
Direction by SUKEZANE TomokiPhotographs by YAMAGUCHI KenichiStyling by KAWAI Kohta Text by HATAKEYAMA SatokoGrooming by 大東京
GUCCI|グッチ
祐真 「もともと野球少年だったので、スタジャンを見ると条件反射で着たくなる性分です。ただ、実際に着てみると『違うだろ』と自分でツッコミを入れることになる。小さい頃にスタジャンに憧れていた気持ちがバレる気恥ずかしさと、ノスタルジーが複雑に入り交じる心境…僕にとってスタジャンとは、着ちゃダメと思いつつも、つい着てしまう魔性のアイテムです。
例えるならそれは野球のグローブのようなもの。実際に野球をしないのに、スポーツ用品店に入ったら買いたくなってしまう。スタジャンを着たいと思ってしまうのは、子どもの時にはなかなか買ってもらえなかったけれど、大人の今なら買えるというような気持ちに似ているような気がします。少年の頃に欲しかった憧れのアイテムが、ラグジュアリーに進化して買えるところにあるっていうのが底なし沼のようでもあります。
ルイ・ヴィトンのスタジャンは、クラシカルなモールスキンサテンのバイカラー仕立て。カレッジ風のパッチやVワッペン、背中のシグネチャーがプレッピーな雰囲気を残す一着です。レインボーカラーのワッペンが背中にあしらわれたグッチのスタジャンは、見た瞬間に昔のヒューストン・アストロズを思い出しました。映画『がんばれ!ベアーズ特訓中』の舞台だったアストロドームで、当時のチームカラーのレインボーをあしらったユニフォームが懐かしい。とにもかくにも、スタジャンというのは、大人のノスタルジーをいたずらに刺激してしまう、超デンジャラスなアイテムということは間違いないですね」
ブルゾン 41万円(グッチ/グッチ ジャパン カスタマーサービス 0120-88-1921)
グッチ/グッチ ジャパン カスタマーサービス
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