ミニ ジョン・クーパー・ワークス クロスオーバー発表|MINI
MINI John Cooper Works Countryman (Crossover)|
ミニ ジョン・クーパー・ワークス クロスオーバー(カントリーマン)
ジョン・クーパー・ワークス第6のモデル
ミニ ジョン・クーパー・ワークス クロスオーバー発表!
MINI唯一の4ドア「ミニ クロスオーバー」に、4輪駆動である「ALL4」をベースにした、もっともスポーティな「ジョン・クーパー・ワークス」が本国でくわわった。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS/span>
レース直系のパワートレイン
「ミニ ジョン・クーパー・ワークス クロスオーバー」(本国名はカントリーマン)は、MINIのシリーズのなかでももっともホットなバージョンに与えられるシリーズ「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」の第6のモデルであり、4ドアや4輪駆動などJCWでははじめての部分が多いモデル。2月に開催されたジュネーブ国際モーターショーでお披露目されたコンセプトモデルの市販版にあたる。
注目の心臓部分は、WRCなどを中心にレース分野で活躍するMINIからフィードバックを受けて開発されているという、水冷直列4気筒DOHC 1.6リッターツインスクロールターボ。最高出力は218ps(160kW)/6,000rpm、最大トルクは280Nm/1,900-5,00rpmを発揮する。さらに、オーバーブースト機能を使うと短時間だけだが300Nm/2,100-4,500rpmまで発揮することができる。
このエンジンはBMWのバルクトロニックをベースにしたバルブ制御機能をはじめ、アルミニウムのシリンダーブロックやベアリングマウント、強化ピストン、軽量クランクシャフト、フリクションを低減したロッカーアームなどが採用されるほか、排気側のバルブはナトリウムが封入されターボチャージャーに必要な高い冷却性を発揮する。
組み合わされるトランスミッションは6段マニュアルもしくは6段オートマチック。オートマチックはステップトロニック付きでシフトレバーまたはステアリングコラム裏のパドルでギアを手動で操作することができる。0-100km/h加速は7.0秒。最高速度はマニュアルで225km/h、オートマチックでは223km/h。
大きなパワーを路面に伝達するのは、「ミニ クロスオーバー ALL4」譲りの4輪駆動システムだ。前後輪へのトルク配分は電磁式センターディファレンシャルを採用。通常は前輪50対後輪50の動力配分だが、DSC(Dynamic Stability Control)が車両状況を監視し、必要に応じて10分の1秒未満の応答時間で0-100パーセントまでトルク配分を変更する。
足回りには、チューンされたスポーツサスペンションを採用し、車高が10mm低められる。そのほか、18インチのツインスポーク軽量アロイホイール、赤いブレーキキャリパー、強化されたアンチロールバーが奢られる。
環境へも配慮されており、ブレーキエネルギー回収システムやエンジンスタートストップ機能が装備される。燃費はEUテストサイクル値でMTが7.4ℓ/100km(およそ13.5km/ℓ)、ATが7.9ℓ/100km(およそ12.6km/ℓ)。CO2排出量はMTが172g/km、ATが184g/kmだ。