ランボルギーニ初の量産車「350GT」をレストアし、パリで披露|Lamborghini
Lamborghini 350GT|ランボルギーニ 350GT
ランボルギーニ初の量産車「350GT」をレストアし、パリで披露
ランボルギーニのレストア部門ランボルギーニ ポロストリコが、2月初旬にパリで開催された国際クラシックカー展示会「レトロモービル 2017」に初出展。レストアした「350GT」を初披露した。
Text by YANAKA Tomomi
往年の走りも復活
熟練のエンジニアがランボルギーニの往年の名車の修復を手掛けるレストア部門、ランボルギーニ ポロストリコ。現在は、レストアはもちろんのこと、アーカイブの管理、オリジナルスペアパーツの提供などを行っている。
今回、はじめてレストアされた「350GT」は、「ミウラ」「LM002」「カウンタック」につづく、4番目のフルレストアプロジェクト。ランボルギーニ初の量産市販車であり、1964年にはじめて製造された15台のうち1台を復刻させている。
レストアに要した時間は、アルミニウム製の車体と内装に1,150時間、さらに機械系統や電気系統のチェックに780時間もかかったという。修復には、ランボルギーニ専用のオリジナルパーツを使用したほか、すでにない部品は、オリジナルの図面や設計図を使って特注でパーツを再生産したそうだ。
内装のブラックレザーは伝統的な工法を使って一新。木製ハンドルやオリジナルのアクセル、クラッチ、ブレーキペダルは、摩耗した部分を修繕し、ラジオも1964年当時同様、機能するという。
最高出力270psを発生する3.5リッターV12エンジンも修復。「レトロモービル 2017」でテスト走行も披露されたが、正確なギアチェンジやブレーキングで往年の走りをも復活させた。
いまや数多くのスーパースポーツを生み出すランボルギーニのルーツともいえる350GTの復刻。半世紀以上の時を経て、ランボルギーニ史上もっともエレガントと謳われたスポーツカーを21世紀の現代によみがえらせている。