早めの夏休み、オフは目一杯のN.Y|戸田恵子
今回、私の心をえぐった舞台は…
早めの夏休み、オフは目一杯のN.Y
こんにちは、戸田恵子です。7月7日、三菱電機さんのCF撮影をして早めの夏休み。ニューヨークに飛び立ちました。今年もゆうこりんこと三ツ矢雄二さんと元気にお出掛けできたこと嬉しく思います。
Text by TODA Keiko
ブロードウェイで観劇三昧
今年のニューヨーク、ブロードウェイは何と言ってもトニー賞総なめの「ハミルトン」がイチ押し。チケットは半年先までSOLD OUT!でもどうしても観たい!!しかも作・作詞作曲のリン・マニュエル・ミランダが出演する期間はあと数日で終わり。私達は彼の千秋楽前日のチケットを必死でゲットしました!!今世紀最大のチケット料金を払いました。(笑っちゃうほど支払いました。)
でもどうせならオリジナルキャストで観たい! 子供もいない!何の趣味もない私達ですもの! この為に働いてるんだもの!とゆうこりんと何度も言い合ってました。(笑)
久々の大ヒット作!! 大です。大ヒットなんです。
アメリカ合衆国建国の父の一人であるアレクサンダー・ハミルトンの軌跡。過去の作品で「イン・ザ・ハイツ」のクリエイターチームなのだそうです。「イン・ザ・ハイツ」も大好きでした。全体はヒップホップ調なんですけど、R&Bやロックっぽい楽曲もあり、パワフルで美しい。その夜は初演を観た!というとてつもない満足感と共に優越感に浸りました。CDすかさず買いました!
今年は8本の作品を観劇したのですが、どれも素晴らしい作品ばかりでした。豊作です!!
Fri ハミルトン
Stu (マチネ)スクール・オブ・ロック、(ソワレ)シャッフルで行こう
Sun 巴里のアメリカ人
Mon サムシング・ロッテン
Tue カラー・パープル
Wed (マチネ)ファンホーム、(ソワレ)ウェイトレス
人気の「ハミルトン」以外では「巴里のアメリカ人」に見惚れました。今回はノーマークだった「巴里のアメリカ人」でしたが、何と言っても不朽の名作。ジョージ・ガーシュインの楽曲は本当に素晴らしく、色褪せない。
そして主役の二人はバレエ界のトップクラスなのだそうで、もうクライマックスの15分間くらいのバレエダンスシーンは圧巻でした。まるで映像のよう。
舞台装置もすごくいいし、衣装もパリっぽくオシャレでした。とにかくビューティフル!! なわけ。うっとりしてしまいました。
そして今回、私の心をえぐったのは「カラー・パープル」。
トニー賞主演女優賞に輝いたシンシア・エリヴォの圧倒的な歌唱力。劇場が壊れるんじゃないかと思うくらい、地鳴りのような歌声。そしてパワフルな演技。芝居の途中でもスタンディングオベーションがありました。2006年の初演も観ていますが、実にキャストの歌と芝居のみの舞台。それだけで成立するのだ。それが本来の舞台なのだと痛感させられました。初演も素晴らしかったが、今回はそれを上回る勢いでした。
またニューヨークで素敵な作品に出会えますよう頑張ります。