日本の伝統と現代の素材を活かした桐下駄「みかも木履」|MIKAMO MOKURI
FASHION / NEWS
2016年9月2日

日本の伝統と現代の素材を活かした桐下駄「みかも木履」|MIKAMO MOKURI

MIKAMO MOKURI|みかも木履

日本の伝統と現代の素材を活かした桐下駄「みかも木履」

国産桐とスウェット生地を利用した下駄「みかも木履」。美しいルックスと履き心地のよさを両立する下駄を作っている。今、下駄を選ぶ意味とは。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

“不必要”を楽しむ

今や、下駄は靴にとって代わられ、日常で使うことはほぼ皆無に等しい。実は、下駄は血流の促進など健康面でメリットがあるといわれている。だからこそ、もう一度下駄に着目してみるのもどうであろう。

徳島県に拠点を構える「みかも木履」。ここでは、鼻緒にスウェット生地を使用するなど日本の伝統と現代の素材を融合した桐下駄を生産している。みかも木履は下駄を「日本の風土に見事に合った、完成された素晴らしく美しい文化」であるのだろうと語っている。

そこで、現代のライフスタイル・生活シーンに合わせることができるデザインをもつ、はき心地の良い下駄を追求し、生まれたのが、ご紹介しているモデル。

mikamo-mokuri_024

mikamo-mokuri_030

そのルックスはシンプルそのもの。そこに「和」のよさはある。使う素材はできるだけ種類を抑え、素材そのものの持つ色を活かしつつ、職人が一つ一つ丁寧に仕上げを行う。木材をファッションの一部としてコーディネートすることで、その特色が一層際立っている。みかも木履に採用された桐素材は、湿度への高い耐久性をもち、家具等に加工されるなど古来より日本人の生活に馴染みのあるものだ。

特筆すべき特徴は、鼻緒の素材に吊り編み機で編み上げたスウェット生地をつかっていること。希少な吊り編み機を稼働させる老舗、和歌山県のカネキチ工業と提携し、ふっくら太めのスウェット生地で仕上げた鼻緒を実現した。そのおかげで、日常で使っていても足が痛くなりにくいという。

mikamo-mokuri_032

mikamo-mokuri_038

男性用、女性用、子供用と多彩なバリエーションが用意され、誰でも下駄のある生活を楽しむことができる。

下駄は生活に必ずしも必要なものではない。しかし、直接的に役に立たない不必要こそ、人間の精神に潤いを与えてくれる。“不必要”を楽しむということが、生活に刺激を与えるヒントなのかもしれない。

問い合わせ先

みかも木履

Tel. 0883-82-2262

http://mikamomokuri.jp/

http://mikamomokuri.com/

           
Photo Gallery