テスラ モデルSが初のフェイスリフト|Tesla
Tesla Model S|テスラ モデル S
テスラ モデルSが初のフェイスリフト
テスラモーターズは、2015年5月18日に、マイナーチェンジを行ったテスラ「モデル S」の初披露とともに、スマートファンによるリモート駐車機能「サモン」の無償提供を開始したことを発表した。
Text & Event Photographs by OHTO Yasuhiro
車外から操作可能な「サモン」を搭載
テスラのEVセダン「モデル S」に初となるフェイスリフトが行われた。エクステリアの改良が中心となり、フロント及びリアバンパーの形状が変更。黒のノーズコーンが取り払われ、「T」をモチーフとしたエンブレムグリルが強調されるものとした。またヘッドライトユニットは、フルLEDタイプとなり、オプションでアダティブ機能を追加することも可能だ。このほか前後スポイラーとサイドスカートはブラック仕様だったものをカラード化。標準仕様の19インチアルミホイールデザインも変更されている。
インテリアに大きな変更はないが、センターコンソールBOXを標準化。さらに新オプションとして、車内をよりクリーンに保つ高性能な空気清浄機能である「HEPA エア フィルトレーション システム」が用意された。また搭載される充電器のアップデートも図られ、40Aから48Aに。これにより高アンペアの充電源に接続したさい、より高速な充電を可能している。
グレード構成は、従来通りでバッテリー容量の異なる「70D」と「90D」、高性能モデルである「P90D」の3タイプ。価格も改定され、1,015万6,000円から1,437万6,500円となった。
新型モデル発表に合わせて、新機能「サモン」の提供が同日より開始したこともアナウンスされた。これは、スマートフォンによるリモート駐車機能で、ドライバーは、モデルSの駐車操作を車外から行えるというもの。サモンを利用した駐車方法は、まず駐車スペースからおおよそ12メートル以内で停車させ、ギアをパーキングポジションへシフト。スマートファンのテスラ専用アプリで操作指示すると、車両が自動操縦でまっすぐ前進または後退する。前進駐車だけでなく、日本で一般的な後退駐車にも対応している点もポイントだ。もちろん、駐車動作は、ボタン1つで中止することもでき、車両のセンサーが障害物を検知した場合も自動的に停車する。
発表会では、会場に備わる2台分のガレージを使い、デモンストレーションも実施。ガレージ前に停車されたモデルSが、ドライバーの持つスマートフォン操作で、きれいにガレージに収まる様子が披露された。簡単に利用できるシステムだが、インターネット回線を経由してスマートフォンと車両で通信を行うため、電波の届かないところでの利用はできないとのこと。またすでに納車済みのモデルSも、ソフトアップデートにより新機能「サモン」は利用できるようになるという。
今年1月よりテスラモーターズジャパン代表取締役社長に就任したニコラ・ヴェレジェ氏は、会見でテスラ初のSUV「モデルX」の日本市場投入時期についてふれ、「今年のクリスマスプレゼントに間にあえば……」と年内投入を目標としていることを明らかとした。既にモデルXは、2017年以降の投入となるコンパクトEV「モデル3」とともに予約受付を行っている。