連載・藤原美智子 2012年4月|カーヴィーを突き詰めたら、“粗食・少食”なひとに近づいてきた!?
BEAUTY / THE EXPERTS
2015年2月23日

連載・藤原美智子 2012年4月|カーヴィーを突き詰めたら、“粗食・少食”なひとに近づいてきた!?

2012年4月|目標のマイナス10cmまで、あと1cm!

「カーヴィーを突き詰めたら、“粗食・少食”なひとに近づいてきた!?」

さて今月も、“カーヴィーボディ&ナチュラル・ハイジーン”のつづきである。興味のない方には申し訳ないが、いまもっとも興味をもって実行していることがコレなのでお付き合い願いたい。この連載をはじめて読んでいただいた方はぜひ、1月3月分もあわせて読んでみてほしい。

Photographs&Text by FUJIWARA Michiko

“なーんちゃって体型”だったのが、ついに!

先月、原稿を書いた時点ではウエストはマイナス5cmだったのだが、それから1カ月後のいまはさらにマイナス4cm(まだ一定はしていないが)。つまり目標のマイナス10cmまで、あと1cmと近づいた。さすがに洋服の上からでもわかるようになってきたようで、最近は「相変わらず細いよねー」と言われることが多くなった。体重もときにはヘルスメーターが20代のころの数字を指すこともあるので、“久々”にホントーに細くなったのである。いままではウエストに対して手足が細かったので、“相変わらず”のように見えていた“なーんちゃって体型”だったのが、やっと見た目と実態があってきたというわけである。

ところで、その痩せるための方法は先月の連載に書いたとおりのことしかしていない。つまりナチュラル・ハイジーンの食餌法を少しだけ意識するというもので、朝は果物をそのまま食べるかスムージーにして摂り、昼食や夕食には生野菜を最初に食べたり葉物野菜をスムージーにして摂ったりするというもの。それ以外はいままでどおりに食べている。それに2週間前に転んでしまって、手首やヒジ、ヒザを怪我してしまったのでランニングはできなかったし、ヨガやカーヴィーダンスもままならない状態だった。にもかかわらず、その間にさらにウエストが4cmも減ったのだから、やはりナチュラル・ハイジーン効果と言わざるを得ないだろう。

腹7分目くらいのほうが、身体が軽くて気持ちいい

でも、食べる量を意識するようになったことも功を奏しているのかもしれない。昔から健康のためには腹8分目と言われているが、それではまだ多すぎるということに気がついたのだ。7分目くらいのほうが、身体が軽くて気持ち良く感じられるのだ。それに私だけかもしれないが、8分目まで食べてしまうと勢いがついてしまって、10分目まで(つまり、お腹いっぱい)食べないと気がすまなくなる。8分目で抑えるには、私には強い意志が必要なのだ。でも勢いがつく手前の7分目で抑えると、「よし、もう止めよう」と簡単に箸を置くことができる。そして胃の中の3分目の空間に気持ち良さを感じることができるのである。

この1分目のちがいというのは自分だけの感覚なので、カロリーにしてどれくらいという数字にはあらわせない。でも、ひとはそれぞれ体格も体質もちがうのでカロリー計算すること自体がナンセンスではないかと私は思っている。それよりも、“軽い”とか“重い”という自分の感覚が重要なのではないだろうか。

好物のお寿司も食べられない!?

ほかに、自分の身体で感じて納得したことがある。それは栄養学的に30品目バランス良く食べる、あるいはまんべんなく食べることが大切と言われているが、そんなにいろいろな種類を一回の食事で摂ったら、消化するのに大変で“内臓さん”が疲れてしまうということだ。実際、肉や魚などのタンパク質の消化には酸性の消化酵素を、米やパンなどの炭水化物はアルカリ性の消化酵素を必要とするらしい。つまりフルコースの食事をすると、いろいろな消化酵素を使うはめになるし、消化に多くの時間とたくさんのエネルギーを費やさなければならなくなるということだ。そうした食事の消化に必要なエネルギー量は、フルマラソンで消費するエネルギー量に相当すると言うではないか! おなじ理由で、私の好物のお寿司も消化酵素のちがう組み合わせなのでNGということになるが、それは知らなかったことにして量を控えるようにしている(苦笑)。

食べるという行為と、呼吸法の順番はじつは一緒

ほかに体感しているのは、朝食は軽ければ軽いほど身体が楽だし、できれば摂らないですむのならば、それにこしたことはないということだ(でもまだ、それは無理。これも苦笑)。昔のひとは日の出とともに起きて田畑でひと働きした後に朝ごはんを食べていた、となにかで読んだことがある。つまり、働く前には食べなかったということだ。食べてしまうと、それを消化するほうに身体のエネルギーが使われてしまうから、という理由がいまの私にはよくわかる。つまり働く前に、食べないと力が出ないから食べるのではなく、働いてエネルギーを使った後に、そのエネルギーを補給するために食べるというのが正しい食事の理念のように思うのだ。呼吸法の順番も吸うのが先ではなく、お腹がぺったんこになるくらいまで吐ききることが先なのだが、食べるという行為もおなじではないだろうか。

こんなふうに、この1カ月間はナチュラル・ハイジーンとともに“食べる”という行為についてもいろいろと身体で感じながら食事をしていたのだが、それが合計マイナス9cmという数字につながったのかもしれない。

自分の“おいしい”や“ちょうど良い”の基準

とはいえ、まだまだ“食べる欲”はしっかりとあるので、時には腹12分目まで食べたり飲んだりしちゃうし、見るからに「消化が大変そう~」という料理を食べてしまって、あとで「あーあ」と後悔することも多々ある。もちろん食べられることは、それだけでも幸せなことだ。それに、そんな難しいこと考えないで、おいしいと思うものを食べたいだけ食べればいいじゃないの? と言うひともいるだろう。以前の私も“粗食・少食”ができるひとに憧れながらも、おなじような気持ちで食べていた。でも“身体が軽くて気持ちの良い食べもの&量”を体感したいまとなっては、以前のように食べたいだけ食べて身体が重く(体重が重いという意味ではない)なるのが嫌になったし、うんざりするようになった。

人間の欲から生まれる“おいしい”という感覚ではなく、身体がよろこぶ食べものや量が自分の“おいしい”や“ちょうど良い”の基準に早くなりたいものである。

           
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