北京現地リポート|Jaguar
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月12日

北京現地リポート|Jaguar

Jaguar|ジャガー

究極のXJ──「XJ アルティメット」がワールドプレミア

北京国際モーターショーはジャガーブースから、モータージャーナリスト 九島辰也氏の現地リポートがはやくも到着した。「XF」と「XJ」にむけられた2リッター4気筒ターボ、3リッターV6スーパーチャージャーの2つの新型ガソリンエンジン、340psの最高出力をほこる「Fタイプ」むけの3リッターV6スーパーチャージャーガソリンエンジン、さらに「Fタイプ」開発を加速させるためのコンセプトカーだという「C-X16」を公開したジャガーだが、注目は高級感溢れる“究極”の「XJ」のワールドプレミアのようだ。

Text by KUSHIMA Tatsuya

快適なリアシートのために

ジャガーXJ Ultimate──このクルマはその名のとおり、ジャガーのトップエンドに君臨する“究極”の快適仕様車。とくにリアシートのそれをメインに開発された。

具体的にはストレッチされた後部に2つのシートが設けられた。しかも、ふんだんにレザーを使ったそれはシートヒーターやシートクーラーはもちろん、マッサージ機能まで備わる。また、助手席後ろの席にかんしてはそれをリアシートに座りながら遠隔操作ができる。つまり、「足元をもっと広く」とおもえば、誰もいない助手席を前へずらせるのだ。

このクルマがエレガントであると感じさせるのは、そんな2つのシートにあいだに用意されるセンターコンソールにちがいない。ここはなんとチルト機能が備わる。つまり、シャンパンのフルボトルを適温に冷やしておける。2つのシャンパングラスを固定できるテーブルも使えることから、移動する車内とはおもえない快適な空間となるはずだ。

北京現地リポート|Jaguar

北京現地リポート|Jaguar

さらに、このコンソールにはリアシート目前にあるエンターテイメントシステムのリモートコントローラーが置かれ、エアコンの設定も簡単にできる。モニターはタッチスクリーンにもなっているので、感覚的に操作可能なのがいい。

そして、前席ヘッドレスト後部にはめ込まれたモニターの下にはiPadまで備わる。ここは、個人のポータブルディバイスをつなげられる仕様にもなっていて、普段聴いている音楽ソースから選曲できたり、仕事やゲームのつづきができる。iPadというのがあたらしい切り口だろう。

ジャガーXJ アルティメットはXJのロングホイールベースをベースとし、エンジンは3リッターV6ターボディーゼル、新型3リッターV6スーパーチャージャー、5リッターV8スーパーチャージャーの3つから選べる。V6ディーゼルは275ps(600Nm)、V6スーパーチャージャーは340ps(450Nm)、V8は510ps(625Nm)をいう最高出力を発揮する。

           
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