2.5リッターTFSIを搭載

日本では未導入ではあるが、欧州ではすでに販売されている現行のモデルでは最高で155kW（211ps）の2.0リッターTFSIエンジンを搭載するQ3だが、この「RS Q3コンセプト」は2.5リッター5気筒ターボエンジンを搭載し最大出力を265kW（360ps）に高め、0-100km/h加速を5.2秒でこなし、最高速度を265km/hをほこる。トランスミッションは7段Sトロニック、駆動はアウディ得意のクワトロ、つまり4輪駆動となる。

細部までこだわったディテール

外装内装ともに細部にいたるまでスポーティさを主張する、凝ったつくりになっているのもRS Q3コンセプトの特徴だ。

たとえば、外装では、あらたにデザインされた大型の開口部をもつバンパー、上半分がうすく青色のついたクリア塗装と下半分がマット仕上げにわかれたカーボン製のリップスポイラー、内部にもカーボンを利用したスモークのかかったヘッドライトなど、フロント部分だけでもかなりのちからのかけようである。さらに、255/30というSUVにはあまり例を見ない扁平タイヤやノーマル比で25mm低くなっている車高が、通常のQ3とはことなる精悍なキャラクターを印象づける。

内装では黒を基調にアクセントにブルーをくわえている。インパネやシートは、ブラックのナッパレザーでおおわれ、青い部分はアルカンターラレザーが使用される。ハンドルをはじめとしてパネルやトリムの青色部はカーボンファイバー製。タコメーターの数字が中国の漢字なのは、開催地へのリスペクトと遊び心か。

エンジンルームに目を移すと、カーボンファイバーに囲まれたコンパートメントに鎮座する、2,480ccのTFSIターボエンジンはシリンダーカバーが赤く塗られ、プラグカバーにはレーシングカーよろしくシリンダーナンバーが記載されている。

高い運動性能だけでなく、スポーティな演出にも惜しみなく力を注いだこのRS Q3コンセプト。24日からはじまる北京国際モーターショーにて初お披露目される。