約7年ぶりのフルモデルチェンジ

あたらしい3シリーズは、低い位置に配置したヘッドライトを、ワイド化したBMW伝統のフロントグリル“キドニー・グリル”に入り込むようにデザインし、より低く構えた印象のフロント、クーペのようなラインのサイド、トレッド幅が3cmひろがり安定感を増したリアなど、スポーティなイメージが特徴だ。日本導入にあたっては機械式立体駐車場での利便性を考え、本来1,811mmの全幅を、ドアハンドルのデザインを日本独自の仕様にするなどして1,800mmにおさえている。ホイールベースは50mm延長され、後部座席のニールームは15mm拡大。全長が95mm延長されたのは、ハイブリッド化したさいにリチウムイオン電池を搭載することも視野にいれてのことだと考えられている。重量配分はこれまでどおり、ほぼ50：50だ。

ラインナップは今後も拡充予定

本日より販売開始となる「328i」は、従来の「325i」が6気筒エンジンを搭載していたのに対して、2.0リッター直列4気筒ツインターボエンジンを搭載する。最高出力は180kW(245ps)/5,000rpm、最大トルクは350Nm(35.6kgm)/1,250-4800rpmだ。トランスミッションは8段オートマチックとなるが、エンジンのダウンサイジングにくわえて、トランスミッションの高効率化、エンジンスタート／ストップ機能やブレーキ回生システムなどの搭載により、従来の325iとくらべて最高出力で13パーセント、最大トルクで30パーセント向上したにもかかわらず、約24パーセント燃費を改善し（従来のBMW325i、10・15モード比）、燃費15.6km/ℓ（10・15モード。JC08モードでは15.2km/ℓ）を記録。エコカー減税対象モデルとなっている。また「平成27年度燃費基準」も基準値15%超えで達成している。

BMWによれば、3シリーズのラインナップはさらに拡充される予定で、春に「320i」、秋にはハイブリッドモデル「ActiveHybrid3」が導入される見込みだ。

今回販売を開始した「328i」のモデルバリエーションはスポーティさを強調した「Sport(スポーツ)」、現代的なデザインを強調した「Modern(モダン)」、伝統的でエレガントなイメージを強調した「Luxury（ラグジュアリー）」の3種類。価格は標準モデルで570万円、Sport、Modern、Luxuryが586万円だ。

BMW 328i｜ビー・エム・ダブリュー 328i
ボディサイズ｜全長4,624×全幅1,800×全高1,429mm
ホイールベース｜2,810mm
最高出力｜180kW (245ps）/5.000-6.500rpm
最大トルク｜350Nm(35.6kgm)/1.250-4.800rpm
トレッド前/後｜1543/1583mm
車両重量｜1530kg
トランスミッション｜8段オートマチック
駆動方式｜後輪駆動

BMWがデトロイトモーターショーにあわせて公開したビデオ。デザインについてチーフデザイナーのトークとともに新型３シリーズを紹介。アクティブハイブリッド３についても。