Diary-T 161 民芸館へ行こう!
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2015年5月8日

Diary-T 161 民芸館へ行こう!

Diary-T

Diary-T 161 民芸館へ行こう!

文・アートワーク=桑原茂一

明日のブルータスの取材のために本棚から音楽家たちに纏わる書籍を引っ張り出して十冊ばかり選書したのはいいが、その本に併せて選曲もすることが分かり、ディクショナリー倶楽部にある私のコレクションはMT博のイベントの為に段ボール箱に入ったまま。開ける手間を考えると気が遠くなるのでアマゾンで探すことにした。その昔に私がモータウンのコンピを手がけたことがあるのだが、そのタイトルがいまのところ思い出せずに難儀している。はともかく、選書したのはいいが、すっかり忘れてしまっているそれらもろもろの記憶を蘇らせるために昨夜から今朝からずっと本を読みつづけていたらすっかり疲れて涙くんボロボロになってしまった。

そうだ、民芸館へ行こう!!

これではいけないと気分転換に近所の民芸館まで散歩に出かけたのである。

ここ自慢しているのね。だって歩いて行けるのですよ。あの民芸館へ。ふふふ。

で、なんてったって私は寒がりだからそこかしこのニットをあるだけ着込んで歩いていたら汗だくになって民芸館に到着した。

結局Tシャツ一枚になって、iphonegrapherになって、パシャリ!

今回の出し物「朝鮮時代の絵画」を楽しむ。

なんといえばよいのでしょ、いたるところに、

まるで、しりあがり寿さん風な可愛いタッチに思わず微笑んでしまう。というか、

構図もデッサンもこれって、へたうま? 大概が十八世紀の作品と記されているから、

アバウト二百年前の朝鮮人が描いた絵画ということですな。

笑ったのは、世界地図。これはもうどんだけデタラメ?

女人の国とか女子の国とか、白人の国とか、不死の国とか、

もう、イメージ勝手好き数寄放題。

まったく昔の人は暢気だったのですね。きっと。

でほんわかした気分で、いつもの常設展のお部屋を覗いていく。

なんどもみているのに、なんどみてもあたらしい。

特に今回驚いたのは江戸時代の革製品の見事なこと。

南蛮渡来のピストルの描かれた男らしい粋さが溢れる煙草入れに、

おもわず、これ欲しい。と。S u ma ll y の Want it!

DiaryT
http://sumally.com/p/141583

気分はもうすっかり鈴なり宝船。

物欲は突然襲ってくるから始末が悪い。

もうこれコピーを創るしかなかろう状態。

江戸時代の日本人は、ほんまセンスが酔いわいわい也。

で、お写真は御法度よってにパシャ!はありません。

その矛先がお土産売り場で発散と相成るのでございます。

素敵な学芸員の方に進められて晴れて民芸館友の会の会員にもなりました。

ますます散歩に出かけることになりそうだ。

ps.そうそう、朝から疲れを感じたのは本の読み過ぎだけではなさそうです。

今朝の日経朝刊より 無残な after311  鎮魂の祈りを  Diary-T 161

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