ALBER ELBAZ｜アルベール・エルバス
ランバン・メンズ、ルネッサンスのはじまり
今日におけるランバン・メンズとは、一体どのようなものを指していうのか。 まずそこには、紛うことなき独自のスタイルがある。そしてそれは、ランバンのアーティスティック・ディレクター、アルベール・エルバスが指摘するように、リアリズムのなかの完璧なケミストリーといえる。 最上の着心地を損なうことなくエレガンスを極めた上質な生地と、完璧なテーラリング。 極上の服を身に着けることから得られる自信。ランバン・メンズのルネッサンスを見届けた彼が、みずからを導いたクリエイティヴな経緯を情熱的に語る。

LUCAS OSSENDRIJVER｜ルカ・オッセンドライバー
クリエイティブな手応えを得た5年間
フォーブル・サントノーレ15番地のプレタポルテを、再びファッション界の最前線に引きもどしたデザイナー。アルベール・エルバスから、ブランド再生の野心を引き出した男。ここに綴るのは、情熱のすべてを仕事に傾け、生地選びからパターンメイキングにいたる全行程を、鋭い透徹した目で監督する、若く、控えめな男性との対談である。

LA GRAND MESURE
ハンドメイド・エクセレンス
シュール・ムジュール（ビスポーク）、それはテーラリングの精髄。独自の審美眼で厳選した生地と素材を用いて体現されるのは、ノーブルなフレンチ・エレガンス。品格があり、決して過剰になることのないモダンスタイル。 なぜ、世界中から本物の贅たくの愛好家たちがやってきて、ランバンのアーティストにスーツ、ディナージャケット、シャツ、コートの仕立てを依頼するのだろう。パリの中心地、フォーブル・サントノーレ15番地では、類い稀な伝統を誇りつつ、最高級を極めた紳士服を提供している。

LA MESURE
セミ・トラディショナルの楽しみ
プレタポルテとシュール・ムジュールをつなぐ、架け橋的なラインとなるのが、ドゥミ・ムジュール（パターンオーダー）である。クラシシズムとモダンなカッティングをブレンドさせたこのラインは、日ごとにその信奉者を増やしつつある。メンズファッションに対してのカスタマイズされたアプローチであり、名声あるハンドメイド・テーラリングの文化に根差したあたらしい展開といえる。

VISIONS OF LANVIN
ランバンのヴィジョン
ランバンにおけるメンズファッションは生まれ変わった。ランバン・メンズの着用者たちは、皆この変革を歓迎し、そのよろこびを声高に叫んでいる。この変革のために最前線で活躍したひとりであるCEO自身、そしてランバンを着る男性 ──バイヤー、ジャーナリストたちも。ランバンが、ここにその秘密を語る。

GINZA LANVIN
ランバン ブティック銀座店
銀座でもっとも華やかな中央通りに面してたつ、ランバン ブティック銀座店。2009年、アーティスティック・ディレクター、アルベール・エルバスのディレクションにより、あたらしく生まれ変わった。優雅な邸宅を想わせる、パリ本店とすべておなじコンセプトでデザインされた内装。ランバンの美学を物語る家具調度品でしつらえた空間を、ここで紹介する。