渡邉季穂|わたなべきほ|uka|念願のネイルケアイベント@パリ実現!(後編)
FASHION / WOMEN
2015年3月13日

渡邉季穂|わたなべきほ|uka|念願のネイルケアイベント@パリ実現!(後編)

渡邉季穂 「uka ネイルオイル」 を持ってパリへ渡る

念願のネイルケアイベント@パリ実現!(後編・1)

ロンドン発のグローバル情報誌『MONOCLE(モノクル)』12月・1月合併号の「トラベル特集(旅行にかんするものTOP50)に、「uka ネイルオイル」が19位にランクイン! 昨年10月の発売以来、大好評の「uka ネイルオイル」をひっさげてパリに渡った渡邉季穂さんの現地レポートの続編。今回は、人気セクレクトショップ『コレット(colette)』でのネイルケアイベントのお話です。

語り・撮影=WATANABE Kihoまとめ=染谷晴美


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ビューティジャーナリストたちがぞくぞく来店!

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コレットでの会場はコスメ売り場の一角。本来はなにもないところに、ネイルブースを特設しての接客です。

お客さまは、事前にコレット側で予約を募ってくださっていたのですが、ほとんどが美容のプロ。『ELLE』 、『VOGUE』、『フィガロ』、『BIBA』、『Numero』、『グラッツイア』などのビューティに携わる方々で、ホテルフーケッツにつづき、またしても緊張の接客になりました。

コレットは「uka ネイルオイル」の取扱店です。つまり、今回のイベントは、ネイルオイルという商品があってのもの。あまりカラーやデザインにこだわりすぎると、本来の趣旨からかけ離れてしまいます。ですから、施術はあくまでもお手入れがメイン。とはいえ、せっかくのイベントだし、ちょうどバカンス前という時期でもあったので、希望される方には、カラーもデザインも、もちろんよろこんでさせていただきました。

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ネイルオイルは好評でした。みなさんに「いいわね、よく考えられている、コンセプトがおもしろい」と言っていただけて、ほっとしましたね。春に一度、フレンチヴォーグで取り上げていただいたことがあるのですが、それがいいプレゼンテーションの場になったようで、今回はいろんな雑誌の編集の方がきてくださった。最前線で活躍されているビューティジャーナリストの方々に、自分のことばできちんと説明ができてよかったなと思います。

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左|コレット PRのギヨンムさん

ネイルオイルは塗るだけでももちろんよいのですが、マッサージをくわえるとより効果的。やって差し上げるとみなさん関心されて、指マッサージというものにとても興味をもたれていましたね。そもそもフランスでは日本のようなネイルケアはまだ一般的ではない。それは昨年訪れたときにも感じましたが、今回も「パリにはなかなか上手なサロンがなくて……」という声を幾度も耳にしました。でもそのわりには、全般的にみて、みなさんつめはきれいです。骨格のちがいとおなじで、そもそものつめがちがうのかも? ケアが行き届いているという以前に、つめ自体がきれいなひとが多かったように思います。

渡邉季穂 「uka ネイルオイル」 を持ってパリへ渡る

念願のネイルケアイベント@パリ実現!(後編・2)

アウェイななかでいい刺激を受けてきた、心からそう思う

売り場では、一般のお客さまもたくさん足を止めてくださいました。みなさん、ネイルオイルを見るとまず「これはなに?」という感じで興味を示されます。で、説明するとだいたい買ってくださる。その事実に、あらためて、やっぱりこれは説明の必要な商品なのだなぁ、私はそういう商品をつくってしまったんだなぁと思いましたけど、でも、だからこそ、今回こういう機会をあたえていただけたことに感謝です。

施術においてもそうですね。今回はまったくアウェイな状態で臨みましたから、お客さまにどう評価されるかわからない。そんな状況、ものすごく不安でした。日本であれば万全なるホームなので、いろいろなものに守られたなかで自分の技術を提供していけるわけですよ。「いいでしょ、このおもてなし、いいでしょ、うちのスタッフたち、お茶もおいしいでしょ、窓からの眺めもいいでしょ」ってすべてにおいて自信をもっていられる。

だけど、パリのコレットという、まわりにサポーターのいない場所では、まず「あなたは誰? なにをやっているひとなの?」というところからはじまるので、評価の対象が技術オンリーになります。もう15年やっていることなのに、正直、手が震えましたね。

言葉も通じないので、共通の話題を探してのおしゃべりもできないし、ただただ笑顔だけ、ただひたすら一生懸命やるのみでした。

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差し入れのサンドウィッチは、ukaのシンボル、蝶ちょのカタチ

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エッフェル塔に負けないネイルの輝き

そもそも、予約はコレット側にお任せしていたので、お客さまの数もオーバー気味。1日7人でしたから、1人1時間で仕上げないといけない計算です。時間に追われるプレッシャーのなか、お相手は名だたる美容編集者やジャーナリストばかり。精神的に、奥手になったり、気弱になったりで、いつもの私はどこにいったの? という感じで(笑)。でもいま思うと、それがよかった。すごく初心にもどれた感がありました。

ま、いつも思っていることですけど、なにごとも深い考えなしでやってはいけないんだなと実感(笑)。だって、こういうことって誰もができることじゃない。せっかくあたえられたいいチャンスなのだから、それを活かさないと。

反省とともに、ピリっときましたね。いい刺激を受けてきた、心からそう思います。

また、今回“評価される”ということを経験してみて、より厳しい評価に耐えているひとたちにがぜん興味が出てきました。よく、パワーのあるひとと話をすると“元気をもらう”といいますが、なるほど納得。これまで芸能界の方とかスポーツ選手とか、表に出て活躍されているひとと親しくさせていただくたびに、私ってちょっとミーハーなのかしらって思ったりもしたのですが(笑)、いやいやちがう、彼らにはやっぱりひとを惹きつけるパワーがあって、私はそれを無意識のうちに求めていたんですね。みんな、つねにまえに出て勝負をしていて、評価されても落ち込んでいる暇もなく、またつぎに進む。ほんとうに強いなと思う。私もその強さ、ほしいです。

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ホテルフーケッツにて

今回のフランスは実り多き旅でしたが、ukaにとっては課題も多き、というところかな。ようやくはじめの一歩を踏み出したという感じ。

海外での活動としては先に昨年のビヨンドビューティ(パリの美容展示会)がありましたけど、やはりひとつのショップで、イベントとはいえサロンをかまえた今回のフランスはぜんぜんちがう。この経験は、まちがいなく、つぎに向けたあらたなスタートになったと思っています。

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