連載・渡邉季穂|念願のネイルケアイベント@パリ実現!(前編)
渡邉季穂「uka ネイルオイル」 を持ってパリへ渡る
念願のネイルケアイベント@パリ実現!(前編・1)
昨年10月の発売以来、大好評の「uka ネイルオイル」をひっさげて、この夏、パリに渡った渡邉季穂さん。その目的は、『コレット(colette)』でのネイルケアイベント。戸惑いあり、発見あり、感動あり、疲労あり(?)の4日間を、季穂さん自身に語っていただきます。
語り・撮影=WATANABE Kihoまとめ=染谷晴美
「イベントやりませんか?」との誘いに、迷わず乗った!
今回の渡仏は、「uka ネイルオイル」の販売店でもある、パリの有名セレクトショップ『コレット(colette)』でのネイルケアイベントがメイン。昨年コスメ売場を拡張リニューアルしたコレットさんから、そのスペースでなにかできないかと、現地でuka ネイルオイルの展開をサポートしてくれている池田ゆかさんにお話があったのがきっかけで実現しました。具体的に「イベントやりませんか?」と提案を受けたのは今年の5月。願ってもいないお誘いに、ふたつ返事でお引き受けしました。
せっかくパリへ行くのだからと、シャンゼリゼ通りに立つ、いま話題の一流ホテル『ホテルフーケッツ』の客室を使ってのネイルケアも企画。ブランド初の海外出張ケアは、トータル4日間の大イベントになりました。慣れない場所で緊張の連続。でも、むかしから知るひとたちもたくさん来てくださって、すごく助けられた。そういう意味では、今回のパリは出合いの旅というか、ひととのつながりの大切さをあらためて実感させてくれました。
とくに、東京ミッドタウンの『ukafe』の壁画を描いてくださっているアートディレクターの平野つよしさんには、ほんとうにお世話になりました。平野さんはワールドワイドに活躍されている方で、そのときはちょうどパリで個展を開催中。フランス語が堪能で人脈もあるので、期間中は頼りっぱなしでした(笑)。
10代のころからの友人で、パリ在住の麻衣ちゃん(松永麻衣子さん)もしかり。3人の子育て中の忙しいママながら、ウェブマガジン『chocolatmag』を立ち上げた彼女は、じつにパワフル。おにぎりなどの差し入れを持って毎日のように来ては、だいじょうぶ? って声をかけてくれて、そのつど元気をもらいましたね。
渡邉季穂「uka ネイルオイル」 を持ってパリへ渡る
念願のネイルケアイベント@パリ実現!(前編・2)
iPadも大活躍。まずはホテルフーケッツでのネイルケア
麻衣ちゃんとは、じつは10年ぶりの再会。その間、おたがい忙しくまったく音信なしの状態でした。ではどうして今回、会うことができたのか。それは“ツイッター”のチカラです。最近はじめた私のツイッターを麻衣ちゃんがフォローしてくれたのがきっかけ。とにかく、今回はあらゆるところでツイッター効果を実感しました。あのひとのツイッターからあのひとへ、という具合に情報が一気にまわるから、私が連絡をしたときは「その話、もう聞いてるよ」ってな具合(笑)。iPadも大活躍でしたね。
いまさらですが、iPad のプレゼンテーション能力はほんとうにすばらしい! 自分の作品やサロンの写真、ネイルオイルの記事など、スイスイお見せすることができるので、お客さまの反応もすごくよかったです。
イベントはまず、『ホテルフーケッツ』からはじまりました。じつはこのホテルのスパでは、9月から「uka ネイルオイル」の取り扱いがスタート。ということで当日は、事前に予定していた、スパのマネージャーへのネイルオイルの説明やネイルケアのレクチャーを済ませてから、お部屋に入りました。
お客さまをお迎えするのは、シャンゼリゼを見降ろすスイートルームです。さっそく、エッフェル塔の見える窓際に、ネイルスペースをセッティング。お客さまのご予約は2日間で11名です。
近々、uka ネイルオイルが並ぶ予定のセレクトショップ『ホテルパティキュリエ』のオーナー ベネッサさんや、昨年のパリで初対面させていただいたプロフェッショナルなコーディネーター チカさん、今回が初対面となるステキすぎるコーディネーター 大塚ひろみさんも来訪。そして、パリ在住のフリーアナウンサー 中村江里子さんも、昨年のビヨンドビューティ(パリの美容展示会)につづき、今回も足を運んでくださいました。
パリには信頼できるネイルサロンがないと嘆く江里子さん。さっそく「こういうの、もっと定期的にやってくれるとうれしい。ぜったいひとが集まるのだから、たまに来てやるっていうのもいいんじゃない?」と、ありがたいお言葉。でも現実にはなかなかたいへんです(苦笑)。
(このときの江里子さんは妊婦さん。約1カ月後、無事元気な女の子を出産されたそうです)
ほかにも、シャネルなどのお仕事をされている広告代理店の社長さん、エアフランスのファーストクラスの機内誌『エアフランスマダム』の編集者、オートクチュール協会の方、美容皮膚科の先生などなど、そうそうたる顔ぶれにはじめは緊張しながらも、手と手のコミュニケーションに言葉は不要。約1時間かけてていねいにお手入れをしてさしあげると、みなさんとてもよろこんでくださって、おたがい笑顔になる。いつもながら、うれしい瞬間です。
ホテルフーケッツの2日目の夜は、お客さまをお呼びして、簡単なソワレを開催しました。みんなで『ukafe』の発泡純米酒や、オーガニックワイン、緑茶を飲みながらにぎやかにおしゃべり。楽しいひとときになりました。
渡邉季穂「uka ネイルオイル」 を持ってパリへ渡る
念願のネイルケアイベント@パリ実現!(前編・3)
ゆったりとくつろぎながらのネイルケアは理想のカタチ
『ホテルフーケッツ』でのネイルケアは、渡仏前に急きょ決めたこともあり、正直、はじめは不安でした。というのも、ホテルのスパでは「uka ネイルオイル」の取り扱いが決まっていましたが、部屋についてはなにもわからない。どんな雰囲気で、どんな間取りになっているのか、きちんと把握できないまま、その日を迎えてしまった。
そもそも場所を借りてのネイルケアは日本でも経験がありません。ukaのサロンは、店のつくりを統一させて、その空間でサービスを提供するという考え方なので、いつもとちがう場所に行って、とにかくそこでやればいいというカタチがピンとこなかったし、実際、難しいものでした。お金もかかるし時間もかかる、いろんな意味でヨーロッパの遠さを感じましたね。
それでも、やっぱりお客さまとの触れ合いはうれしいもの。たくさんの方たちが来てくださって、にぎやかにおしゃべりしたり、きれいになったつめをよろこんでいただけたりすると、慣れない場所もたちまち“しあわせな場所”になっていくから不思議です。今回のチャレンジは正解。やってよかったなと思います。
シャンゼリゼを見降ろせて、エッフェル塔も見えて、お天気もよくて、ちょっといい感じでしたね。思えば、ネイルサロンをはじめたときのコンセプトは、家に招いたようなサービスと空間づくり。そう考えると、これは理想型なのかも。食べ物をいただきながら、おしゃべりしながらのネイルケア。そんな、よい意味での“おうち感覚”は、究極のサロンといえるかもしれません。
そして翌日。いよいよコレットのイベントに突入です。