スピリチュアル対談 Vol.8|伊藤嶺花 × 谷尻 誠 「多次元の理想から唯一を創り出すアルケミスト」(後編) 
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2015年5月11日

スピリチュアル対談 Vol.8|伊藤嶺花 × 谷尻 誠 「多次元の理想から唯一を創り出すアルケミスト」(後編) 

スピリチュアル対談 Vol.8|谷尻 誠

伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「多次元の理想から唯一を創り出すアルケミスト」(後編)

さまざまなステージで活躍するクリエイターをゲストに迎え、スピリチュアル ヒーラーの伊藤嶺花さんが、ひとが発するエネルギーを読み解くリーディングと複数の占星術を組み合わせ、クリエイターの創造力の源を鑑定。現世に直結する過去生や、秘められた可能性を解き明かし、普段は作品の陰に隠れがちでなかなか表に出ることのない、クリエイター“自身”の魅力に迫ります。

文=オウプナーズ写真=JAMANDFIX

第8回目のゲストは建築家の谷尻誠さん。前編では、犬小屋から個人住宅、大きなビルにいたるまで、「建築」によって人びとの幸せや楽しさを具現している谷尻さんの、思考の背景を探りました。後編では、谷尻さんの過去生、そして未来に迫ります。

最大にうれしいと感じた瞬間、ひとは最大の不安を知る

伊藤 じつは今日お話をはじめてからずっと、私があらかじめ書面にまとめてきたことをすべてそのままお話されているんです。

谷尻 えぇー! ほんとですか!? 見たいです!

伊藤 いつもはお話が終わってからお渡ししているんですけど、どうぞ(笑)。さきほど「なんでなんで」っていつも思ってるってご自身でおっしゃっていましたが、じつはそれも前世からのカルマですよ。いま影響をうけている前世というのが、貴族というか、家族だったり家庭だったりを意識せざるを得ない限られた世界、階級社会のなかから出られないで生きているようなお姿が視えているんですね。恵まれてはいるのですが、当時の世の中では、なにかをするにあたっての制約が強かったので、時代に対しての反骨精神もおもちだったようです。なので、現生においては、誰に対してとかではなくて、世の中全体に対して「変えていきたい」って込み上げるものがあるのだと思います。

谷尻 自分でも、なんの使命感かわからないんですけど、ありますね。こうやったら世の中がもっと良くなるんじゃないかなとか、将来こういう建築家が生まれてくれば僕だけが言うよりも社会が良くなるんじゃないかとか。それもあって、いま子ども向けに本を書いているんです。

伊藤 考え方のレクチャーができますもんね。

谷尻 そうです、そうです。講演もそうですけど、ものの説明というより、なぜこう考えてこうできたかを話すんです。

谷尻 誠|たにじりまこと|建築家|伊藤嶺花|いとうれいか02

左:谷尻誠さん、右:伊藤嶺花さん

伊藤 知的好奇心と興味が満載なんですよ。

谷尻 あー、好奇心は無駄なくらいありますね(笑)。それにしてもすごい、わかっちゃうんですね! (書面を見て)的を得てますもんね。ばっちりです!

伊藤 ご自分で自覚されていることがすごいですよね。

谷尻 いや、すごい不安なんですよ。良い状況になればなるほど「なぜ今いいのか」って考えるんです。状況が良くなると、みんな浮かれちゃうじゃないですか。でも僕は、すごいよろこびと不安が同時にあって。なぜ良いかを考えておかないと、悪くなったときに、なぜ良かったかがわからないひとにはもどり方もわからないんじゃないかと思って。

谷尻 誠|たにじりまこと|建築家|伊藤嶺花|いとうれいか03

伊藤 ほんとにスピリチュアルですよね。最大に嬉しいと感じた瞬間、人間は最大の不安を知るんですよ。これを手放したくないという恐怖が生まれるわけですから。

谷尻 良いときこそ問題意識をもっておかないと。

伊藤 向上心ですね。あくなき追求というか、どこまでも磨いていこうという姿勢、すばらしいですね。

スピリチュアル対談 Vol.8|谷尻 誠

伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「多次元の理想から唯一を創り出すアルケミスト」(後編)

みんなが無理って言えば言うほど興味が湧く

谷尻 足踏みが嫌いなんでしょうね。前に行きたいというか。これができたらこれをできるんじゃないかって、つぎへつぎへと考えてしまうんです。

伊藤 思考は「つぎへつぎへ」ってなりますけど、性格というか、生活はすごく地に足がついていますよね。これだけ自覚されているってこと自体が堅実な証拠。一度決めたら貫く、成功させるまでやり遂げるっていうエネルギーをおもちです。

谷尻 諦めがわるくて、負けず嫌いなだけですよ(笑)。みんなが無理って言えば言うほど興味が湧くんですよね。自分で判断したいんです。

伊藤 あらゆる面において反発精神ですよね。でもそれがあるから、既成概念にとらわれない価値観を世の中に発信できるんでしょうね。前世のときの、守られていて衣食住に恵まれてっていう運勢は今回も引き継いでいますし、その豊かさを知っているがゆえに、時代背景や人びとの暮らしに疑問があって、でもいまは枠を取っ払って、人びとの暮らしをもっと豊かにしていく、役に立つこと、自分がアイデアとして湧き上がる、それを全部詰め込んだ、あたらしいよろこびや楽しさを世の中に発信してきたい、広げていきたいという発想ですかね。なので、世の中の救世主みたいな方ですよ。

谷尻 ありがとございます。建築家って、頼まれたことを解決するだけじゃなくて、やっぱり街に子どもが多ければ学校をつくるべきじゃないかとか、公園をつくるべきじゃないかとか、頼まれてないときに自分で勝手にかかわりをもって考えていくのが建築家だと思っているんです。

伊藤 一般的な「建築家」の概念とは違いますよね。暮らしのクリエイションというか、生活全体を創造していく。

谷尻 自分でもたまたま建築家だったと思っていますしね。ちがうことでも、考え方があればできると思っているので。

伊藤 大物になりますよ。

谷尻 ホントですか? うれしいです。この書面、くじけそうになったときに読み直してモチベーション取りもどします(笑)。

伊藤 人間ですから浮き沈みはありますからね。でも、それをバネにする力もおもちですよ。

谷尻 やっぱりスポーツをやっていると、負けたときが一番強くなるときだって思うので、それと重ね合わせるんですよね。失敗しても、今が一番成長するときなんだなとか。問題が起きても、自分たちが抱えている以上の問題が起こってるはずはないので、解決できる問題しか起きないんだなって思うんですよ、いつも。なので問題が大きくなると「立派になってきたな~」って。

伊藤 確かに(笑)。

谷尻 いきなり世界を救ってくださいって問題が僕らに降りかかるわけはないし。降りかかってくる問題は、僕らのかかわってる物事の大きさなので。スタッフにも「大変」なときは大きく変われるときなんだから頑張ろうって。なにごともポジティブなんです。

谷尻 誠|たにじりまこと|建築家|DESIGNTIDE2008(東京)

DESIGNTIDE2008(東京)

スピリチュアル対談 Vol.8|谷尻 誠

伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「多次元の理想から唯一を創り出すアルケミスト」(後編)

飛ぶために必要な実績を積む、これからの2年間

谷尻 それにしてもすごいですね。ばっちり当たってるじゃないですか。恐いくらいですね。

伊藤 いや、私のほうこそ、書いてきたことを先に読まれているんじゃないかって思うほど、びっくりしました。さきほど、やったことのないことをするのが好きっておっしゃっていましたけど、今年来年はとくに、今までとちがうあたらしいことを与えられている年周りです。

谷尻 いや、ほんとにありがたいことに、仕事がどんどん来るんですよ。

伊藤 それは全部受け取ってください。たとえば、高い跳び箱を飛ぶときに、跳台の調整って必要じゃないですか、そういう意味での2年間だと思ってください。再来年以降に飛ぶために必要な実績を積む期間なんです。いままでとちがう自分っていうのがメキメキ出てきますよ。

谷尻 その出し方まで教えてもらいたいですね(笑)

伊藤 まずは、まったくちがうジャンルのお話が来たとしても全部前向きに受けてください。

谷尻 分かりました。逆に、受けられる状況をつくっていきたいです。

伊藤 そうですね。その力もおありなので大丈夫ですよ。

谷尻 ホントですか? いやぁうれしいですね。

谷尻 誠|たにじりまこと|建築家|伊藤嶺花|いとうれいか08

谷尻誠さん

伊藤 今、36歳ですよね。2012~13年に飛躍されますし、40代はもっと活躍されますよ。家をたくさん手掛けているのにも繋がっていて、ひとの「暮らし」をさらに楽しくさせていくということ、大きな町とか理想の街をつくっていくっていうことが前提にあるんですけど、一人ひとりの“持ち味”をどんどん増やしていきたいという気持ちがおありだから、一軒家の依頼とかで個性を発揮させていくんじゃないかなと思います。そのアイデアの集結版で公共の施設だったりの依頼が来ますね。

谷尻 そこまでわかるんですね。

伊藤 いや、私はわからないですよ。言われたままを代弁しているだけなので(笑)。

谷尻 誠|たにじりまこと|建築家|北鎌倉の家 (神奈川)

北鎌倉の家 (神奈川)

谷尻 それをわかるっていうんだと思いますけど(笑)。なんてすばらしい取材なんだ!

伊藤 こちらも毎回元気をいただいてます。

谷尻 そうですよね、ぼくも次回から同行させていただきたいです(笑)。今日は本当にありがとうございました。今日の言葉を真に受けて頑張ります!

伊藤 こちらこそありがとうございました。

谷尻 誠|TANIJIRI Makoto
建築家・サポーズデザインオフィス代表
1974年 広島県生まれ。2000年 建築設計事務所Suppose design office 設立。住宅、商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、アートのインスタレーションなど、仕事の範囲は多岐にわたる。広島・東京の2ヵ所を拠点とし、国内外合わせ現在多数のプロジェクトが進行中。穴吹デザイン専門学校 特任講師。

伊藤嶺花|ITO Reika
ディヴァイン代表/スピリチュアルヒーラー
服飾雑貨系の企業にて商品企画、広告宣伝、経営企画の仕事に従事したのち、天界とのチャネリングと潜在意識のリーディングをおこなうライトワーカーとして活動開始。相談内容によってヒーリングや催眠療法、複数の占星術を組み合わせた宿命鑑定もおこなっている。自由が丘にて個人セッション、満月&新月のワークショップを開催中。著書に『シンクロニシティ』、『運命好転術』、『開運ビジネス風水虎の巻』。www.divine-msg.com

           
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