世紀をまたいで明かされた極秘開発の逸話を残す限定アイテム｜EDOX

EDOX｜エドックス

1969年のアーカイブピースのデザインを再現した「スカイダイバーオートマティックリミテッドエディション」

スイスの高級時計ブランド・エドックスは、ミリタリーウオッチの復刻コレクション「スカイダイバー」より、限定モデル「スカイダイバーオートマティックリミテッドエディション」2機種をリリースする。数量は各世界限定600本で、2022年2月より全国の販売代理店にて順次販売開始される。

Text by OZAKI Sayaka

陸、海、空を問わず、あらゆる冒険に対応する堅牢なタイムピース

1884年創業のエドックスは、長い歴史におけるレガシーの探索を積極的に行い、2021年、「スカイダイバー」の起源が1960年代にまで遡ることを発見した。これを踏まえ、「スカイダイバーオートマティックリミテッドエディション」が誕生。1969年のアーカイブから復刻した限定モデルだ。

美しいケース、視認性の高いデザイン、個性的なインデックス、大ぶりのリュウズ、ドーム型風防を忠実に再現すると同時に、最新の技術や素材を採用しスペックにおけるアップデートを施している。

本作は、ブラックのダイアル、インデックスと針にベージュとホワイトのスーパールミノヴァ®、ブラウンのストラップを組み合わせたモデルと、グリーンのダイアルとストラップ、インデックスと針にグリーンとホワイトのスーパールミノヴァ®を施したモデルの全2機種が展開される。ふたつとも世界限定600本の希少な特別モデルであり、その一本一本が熟練の職人により手作業で丁寧に組み立てられている。

時計コレクション「スカイダイバー」が復刻し、現代に再登場したのは2019年。エドックスの工場書物庫から見つかったデザイン画には、数十年前に生産されたものの、長い間公にされることのなかった時計「スカイダイバー」のスケッチが描かれていた。このアーカイブピースのデザイン画には、「1973年／特別限定生産」という文字のみ添えられており、それ以上の情報は無く謎に包まれた存在だったが、かつてエドックスに勤務していた職人は「あるスイス軍の大佐が極秘で依頼した軍用ウオッチだ」と語る。大佐は、部下である精鋭パラシュート部隊隊員に贈るための特別なウオッチを求めており、極秘で制作することを条件に、並外れた防水性能を持ち、陸、海、空、いかなる過酷な環境でも使用できる、堅牢な時計をエドックスにオーダーしたという。

本作は、ヴィンテージ感漂うリュウズガードなしの42ミリ径ケースに、スイス製の高精度な自動巻きムーブメント「Edoxキャリバー80」を搭載。ケース素材には、耐錆性が高く、医療用器具にも用いられる316Lステンレススティールを使用。5分おきの目盛りを配した逆回転防止機能付きのスリムタイプのカウントアップベゼルは、耐傷性の高いセラミックス製だ。クラシックな趣のあるドーム型風防には、サファイアクリスタルを使用。高硬度なサファイアクリスタルを加工する高い技術により、復刻に欠かせない特徴的な風防デザインが見事に再現されている。この厚みのあるサファイアガラスと、気密性を高めるねじ込み式のリュウズ、堅牢なケース構造により、300メートルの防水性能を誇る。ケースバックには、エドックスのロゴと空挺部隊をイメージしたモチーフの刻印が、現代版のアレンジとして施されている。

ダイアルは、最新の塗装技術を用いてセミマットに仕上げられ、その引き締まった色調によって判読性も向上。大小アプライド式のインデックスと時分針には、スーパールミノヴァ®を塗布し、レトロな雰囲気を演出するとともに暗闇での視認性を確保する。３時位置には実用的なデイト表示が設けられ、ウィンドウにホワイトの縁取りを施すことで、存在感とともにデザインのバランスも高められている。

柔らかな質感のレザー製ストラップに施されたワンポイントのステッチは、クチュールセリエと呼ばれる手縫いの技法によるもの。これは、デザインを印象付けると同時に、ストラップ裏側の折り返し部分を補強する効果も。ストラップは、アビエ式バネ棒によるインターチェンジャブル仕様で、付属のブラックレザー製ストラップとの付け替えも容易に行える。さらに、持ち運びに便利な専用時計レザーケースも付属する。