チューダーウオッチの歴史にオマージュを捧げる新作「ぺラゴス FXD」｜TUDOR

TUDOR｜チューダー

アメリカ海軍ダイバーが着用していたチューダーウオッチの伝統を継承する新作「ぺラゴス FXD」がリリース

数十年間にもわたり、アメリカ海軍ダイバーたちの腕元で任務を支えたチューダーウオッチにオマージュを捧げる新作「ぺラゴス FXD」がリリースされた。現代における究極の「ミリサブ」として、ストラップバー固定構造、チタニウム製ケース、高性能マニュファクチュールキャリバーと経過時間計測が可能な逆回転防止ベゼルを備えた、堅牢なダイバーズウオッチだ。

Text by Ozaki Sayaka

アイコニックなチューダーウオッチとミリタリーのデザイン要素を取り入れた新作

新作「ペラゴス FXD」の意匠は、1960年代後半から80年代前半にかけてアメリカ海軍の隊員たちが着用していた、チューダーのダイバーズウオッチを着想源としている。全体のカラーはブラックで、ダイアル上には、暗闇でも発光強度を最大化させるため導入された、スクエアが先端に付いた「スノーフレーク」針やスクエア型アワーマーカーが配され、また発光塗料を用いたサンドブラスト仕上げのセラミック製インサートと逆回転防止ベゼルを採用している。さらに、42ミリ径チタニウム製ケース全体にサテン仕上げを施し、そのマットな質感によって光の反射を制限している。

チューダーウオッチの歴史にオマージュを捧げる新作「ぺラゴス FXD」｜TUDOR

「ぺラゴス FXD」に付属されるふたつのストラップは、ブレスレットよりもストラップを好むミリタリー的伝統から着想を得て、さらに工夫を加えたものだ。かつてアメリカ海軍のダイバーは、主にナイロン製のブラックまたはグリーンのファブリック製ストラップを装着して、チューダーウオッチを使用していた。本作ではその伝統を踏襲し、中央にレッドのラインが入ったグリーンのファブリック製ストラップが予め組み合わされ、さらに、テキスタイルモチーフがエンボスされたブラックのラバー製ストラップも付属。セルフグリップ着脱システムによって容易に付け替えが可能だ。

このモデルに付属されるファブリック製ストラップは本作のためにフランスのサン・テティエンヌで150年以上家族経営を続けるジュリアン・フォール社と、チューダーによって、新たに開発されたものだ。中央にレッドのラインが入ったグリーンのナイロン製織りリボン（幅22mm）にセルフグリップ着脱システムを組み合わせた新ストラップは、あらゆる手首に快適にフィットする。

本作に搭載されたマニュファクチュールキャリバーMT5602は時針と分針、秒針を備え、ほかのチューダーマニュファクチュールキャリバーと同様に、モノブロックのタングステン製ローターはオープンワークで細部にサンドブラストを伴うサテン仕上げ、さらにブリッジとメインプレートはサンドブラスト表面とレーザー装飾が交互に施されている。

堅牢性、耐久性、信頼性そして精度を兼ね備えたこのムーブメントは、2カ所で固定されたトラバーシングブリッジによって維持される可変慣性テンプを有している。また耐磁性シリコンバランススプリングを備えるほか、スイス公認クロノメーター認定を取得している。その認定ではムーブメントの状態で日差が- 4秒から+6秒を基準としているが、チューダーはさらにその上、腕時計として組みあげられた状態で日差が-2秒から+4 秒という、より高い基準を達成している。その他の特筆すべき特徴は、約70時間のパワーリザーブ。それは金曜日の夜に腕時計をはずし、月曜日の朝に身に着けたときに再びゼンマイを巻く必要がないことを意味する。