自社製造キャリバーを搭載した初のウルトラスリムウオッチ「GUCCI 25H」｜GUCCI

GUCCI｜グッチ

グッチの豊かな伝統と美学が、時計製造の中心地で培われた技術と融合

グッチは、スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるケリングの最先端ムーブメントマニュファクチュールで開発・製造されたグッチ初のオリジナルムーブメントキャリバー「GUCCI GG727.25」を搭載した「GUCCI 25H」をリリースした。極めて薄型のケースに現代建築を思わせるすっきりとしたフォルムと構造を併せ持つ、コンテンポラリーなタイムピースだ。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

現代建築の要素を思わせるシャープなフォルムと薄型ケース

グッチは、スイスのラ・ショー・ド・フォンにあるケリングの最先端ムーブメントマニュファクチュールで開発・製造された、初のオリジナルムーブメントキャリバー「GUCCI GG727.25」を搭載した「GUCCI 25H」を発表した。キャリバー名には、グッチのコレクションにもよく用いられている数字が含まれ、「7」は完全性、「2」は調和と協力、「5」は好奇心と自由を表すものだ。

本作は、ステンレススチールのように機能的かつインダストリアルな素材を用いて、現代建築を思わせるすっきりとしたフォルムと構造を備える。極めて薄型のケースにはスイスの高い製造技術による機構を搭載し、外観にはすっきりとしたスポーティなラインにコントラストの効いた仕上げが施され、ハイウォッチメイキングと呼ぶにふさわしい存在感が際立つ。

このデザインコンセプトは、リズミカルにホリゾンタルのサテンブラッシュ仕上げが施されたダイアルや、グッチの伝統的なインターロッキング G モチーフにも見て取ることができる。こうしたコンテンポラリーなスタイルを体現した本コレクションには、SS製モデルとSS製にパヴェセッティングを施したジェンダーレスなモデルに加え、トゥールビヨンを搭載したプラチナ製と18Kイエローゴールド製モデルで展開される。

またブレスレットは、多層構造による薄型のケースと一体化するようなデザインでウオッチに滑らかさと統一感を演出。艶やかなポリッシュ仕上げとサテンブラッシュ仕上げを交互に施すことで、陰影と奥行きが生み出されている。なおウオッチの名にも取り入れられている「25」は、アレッサンドロ・ミケーレのラッキーナンバーであり、グッチのコレクションにもよく用いられている数字。遊び心に溢れる、グッチを象徴するネーミングだ。

自社製造キャリバーを搭載した初のウルトラスリムウオッチ「GUCCI 25H」｜GUCCI

「GUCCI 25H」オートマティックスチールは、3層で構成されたケースがわずか7.2ミリという薄さ。40ミリ径ケースのすっきりとしたフォルムを損なわないよう、凹凸のないフラットなベゼルでリュウズを隠すように設計され、こうした建築的なディテールの巧みなバランスが、コンテンポラリーな個性を強調している。水平方向に走るサテンブラッシュ仕上げを施したダークグレーのラインがダイアルに繊細な奥行き感を与え、レッドで記されたキャリバー名「GG727.25.A」がアクセントに。12時位置にはインターロッキング G モチーフが配され、すぐその下にGUCCIロゴと「Automatic」の文字がブラックで記されている。斬新なデザインのスケルトン針には、先端近くにスーパールミノバ®を塗布したドットマーカーが、そして繊細なスティック状のインデックスにもスーパールミノバ®が施され、暗所でも容易に時刻を判読できる。

時計を裏返すと、サファイアクリスタル製ケースバック越しにキャリバー「GUCCI GG727.25.A」が時を刻む動きを見ることができる。3Hz（21,600振動/時）の可変慣性テンプを組み込んだ石数24石のムーブメントは、マイクロローターによって自動的に巻き上げられ、パワーリザーブは約60時間。ムーブメントのプレートには、グッチ独自のウェーブパターンとキャリバー名「GG727.25.A」が刻印されている。さらにバタフライバックルにGUCCIの文字が刻まれた5連リンクのブレスレットによって、快適な着用感がもたらされている。このモデルは、2021年秋より日本国内で取り扱い開始予定だ。

国内展開予定のモデルのほかに発表されたのは、直線的なラインのケースにサークルを描くように、82石のブリリアントカットダイヤモンドをセッティングした「GUCCI 25H」オートマティックダイヤモンド。まばゆいきらめきと斬新なデザインが、特徴のあるクッションシェイプのベゼルをより印象的なものにしている。

また「GUCCI 25H」トゥールビヨンでは、優れた耐久性と強度を備えたプレシャスなプラチナ製、もうひとつは壮麗な印象を与える18Kイエローゴールド製の2モデルが用意され、いずれも厚さわずか8ミリの極めて薄いケースが特徴だ。ムーブメントのプレートには、特別にデザインされたギョウシェ彫りが施され、キャリバー名「GUCCI GG727.25.T」とインターロッキング G ロゴも刻印されている。高度なハイウォッチメイキングの技術と職人による美しい仕上げによって、グッチの豊かな伝統と革新、そして美学の真髄を表現したタイムピースだ。

GUCCI 25H