A. Lange & Sohne|ランゲ1 トゥールビヨン
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2015年5月1日

A. Lange & Sohne|ランゲ1 トゥールビヨン

F.A. Lange Hommage Collection Lange 1 Tourbillon
F.A. ランゲ オマージュ コレクション ランゲ1・トゥールビヨン

トゥールビヨンの軸受けにダイヤモンドを採用

オマージュ コレクション3部作のひとつとして、従来の手巻きタイプの「ランゲ1」をベースに150本のみ限定製造されるランゲ1のトゥールビヨンモデル。1分間に1回転するトゥールビヨンケージを支える、ムーブメントとそれぞれの軸受けには、アドルフ・ランゲのポリシーに従って、最高級品を意味するダイヤモンド軸受けを採用。さらにアウトサイズデイトの1の位のディスクをサファイアクリスタル製にすることで、その動作のようすも見えるように工夫されている。またランゲ特許のストップセコンド機構も搭載して、秒単位までの正確な時刻合わせが可能だ。2005年に発表されたランゲの製品のなかでももっとも複雑で伝説的な逸品である「トゥールボグラフ“プール・ル・メリット”」の再登場モデル、1周期当たりの誤差がわずか6.61秒という超精密なムーンフェイズ機構を備えた「1815トゥールビヨン」とともに、時計コレクター垂涎の逸品である。

手巻き、ハニーカラーゴールドケース、直径38.5mm、シースルーバック、1754万5500円、4月発売予定。

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BRAND HISTORY
ザクセン王国が栄華を極めた19世紀初め、ドレスデンの宮廷御用達の時計師であるフリードリッヒ・グートケスのもとで、時計師を目指して修業を重ねたフェルディナンド・アドルフ・ランゲ。この偉大なる賢人が、ドレスデン郊外に開設した時計工房から、同ブランドの歴史は始まった。

アドルフ・ランゲは、現代でもなお伝統的な技法として名高い4分の3プレートなどを考案する一方、部品製造に必要な工具を次々と開発。各部品の製造方法を彼のもとで働いていた徒弟たちに広く伝えることで、一代にして同ブランドの基礎を築き上げたのだった。

一族経営を継続しながら、宮廷時計師の製造技術を活かした懐中時計や腕時計を手掛け、20世紀初頭にはヨーロッパ時計界のトップブランドに成長したA.ランゲ&ゾーネ。しかし、第二次世界大戦により、その経営は一時中断。終戦後も、旧東ドイツ圏の国営企業として接収されたまま、栄えあるA.ランゲ&ゾーネの名は、歴史から一時休眠状態となってしまうのだった。

しかし、東西ドイツが統合された1990年、創業者のひ孫にあたるウォルター・ランゲが、かつての時計製造の技術を故郷の地に見事に再興させる。そしてザクセン王国時代から重ね続けてきた技術力と装飾技法を腕時計の分野に惜しみなく注ぎ込み、「ランゲ1」「ダトグラフ」のような、至極のマスターピースを次々と発表。

2枚のディスクにより大きく日付を表示させるアウトサイズデイトや、独自の秒針位置合わせメカニズムであるゼロリセット機構の開発で特許を取得するなど、ザクセン気質と言っても良い旺盛な開発精神をあますことなく発揮し続けている。こうして現代、時計界最高峰のステイタスを再び確立し、時計ファン憧れの高みとして21世紀にも君臨し続けている。

【創業年】1845年
【創業地】ドイツ、ザクセン州ドレスデン郊外
【主なシリーズ名】ランゲ1、ダトグラフ、ダブルスプリット、リヒャルト・ランゲ、サクソニア、カバレット、アーケード
【問い合わせ先】A.ランゲ&ゾーネ 03-3288-6639

公式サイト:http://www.lange-soehne.com/

           
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