DAMIANI|シャロン・ストーン来日プレゼンテーションをレポート
DAMIANI|ダミアーニ
シャロン・ストーンがみずからプレゼンテーション
ジュエリーコレクション「マジ」とは?
ダミアーニの広告塔でもある女優シャロン・ストーンが来日し、11月20日(金)有楽町TOHOシネマズにおいて、みずから新しいプロジェクトのプレゼンテーションをおこなった。ラフダイヤモンドを使った新しいコレクション「マジ」を発表し、収益の一部をアフリカにきれいな水を供給するために寄付するというのがその内容である。
Text by OPENERS
「平和というのは、ひとりひとりの行動のなかにある」
長年amfAR(米国エイズ研究財団)のサポーターを務め、チャリティ活動にも熱心に参加しているシャロン・ストーン。ダミアーニ・グループ副社長であるジョルジョ・ダミアーニ氏とともにアフリカの各地をまわった彼女は、子どもたちにきれいな水を飲ませることがいかに大変で難しいことであるかを知り、井戸と公衆衛生とを維持するシステムを構築するために今回のプロジェクトを立ち上げた、というのがそもそものはじまり。
さて、今回のプロジェクトの内容はというと、シャロン・ストーンとダミアーニが、ラフダイヤモンドを使ったコレクションを作り、その収益の一部をチャリティ活動に寄付するというもの。今回シャロン・ストーンが来日したのは、このプロジェクトを自らプレゼンテーションするためだけという力の入ったものだった。
会場ではまずシャロン・ストーンがウガンダへと取材旅行に行ったときの映像上映からはじまった。
「私はエイズ調査の支援団体アンバサダーを務めているのですが、過去15年間、エイズにかんする環境はとても変わってきています。エイズ感染者はいまこのときにも3300万人いて、1分につき1人の子どもの命が奪われています」
彼女がアンバサダーを務めるamfARでは今まで2億2900万円の寄付をおこない、薬剤やワクチンの開発研究に役立てられているという。
「最近開発されたネビラピンというワクチンがあるのですが、これを使うとエイズに感染した妊婦からおなかの赤ちゃんへの感染を防ぐことができます。でも妊娠中の感染は防げたとしても、母乳から感染してしまう。母乳以外に粉ミルクを飲ませるとなるときれいな水が必要ですが、アフリカにはそれがない。コレラ菌だらけの泥水しかないのが現状で、赤ちゃんの余命は平均9カ月という状況なのです」
シャロン・ストーンはみずからアフリカで過ごした体験をもとに井戸が大切であることを実感し、今回のダミアーニとのプロジェクトも、そこに使われる予定だ。
「今回のダミアーニとのコラボレーションは、2年をかけてここまでのかたちになりました。私たちはこのプロジェクトを、平和と行動のシンボルであるかのように考えています。私個人にとってもこのプロジェクトを進めることは個人の成長の旅でもありました。スーパーのかごをもとにもどすことであったり、道に落ちているペットボトルを拾うことであったり、小さな行動の積み重ねが“PEACE”を生み出す。平和というものは、ひとりひとりの行動のなかにある、ということを私は言いたいのです」
大女優というキャリアをもつシャロン・ストーンが見せる、チャリティ活動へのひたむきさ、真摯な気持ちに会場が皆心打たれたプレゼンテーションであった。
ダミアーニ ブティック東京
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