Salvatore Ferragamo|時計の楽しみ方を広げてくれるタイムピースコレクション
Salvatore Ferragamo|サルヴァトーレ フェラガモ
時計の楽しみ方を広げてくれる
サルヴァトーレ フェラガモのタイムピースコレクション
イタリアのハイメゾンとして誰もが知るサルヴァトーレ フェラガモ。伝統と確かな技術に基づく靴づくりをバックボーンにもつ名匠が、ついに高級時計シーンに参入した。機能性とともにファッションを強く意識した華麗なウォッチコレクションは、従来の時計とは異なる魅惑のポテンシャルを秘めている。
文=長谷川剛(04)
時計専業ブランドとは異なる極めてエレガントなデザイン
ハリウッドを魅了した伝説の靴づくりにはじまり、いまやコレクションブランドとして、トータルに展開するサルヴァトーレ フェラガモ。コーディネイトの要となる小物のなかでも、とくにタイムピースコレクションは2007年の発表時から注目を集める話題のカテゴリー。その人気の秘密は完成度の高いデザイン性にあると言われている。時計専業メーカーとは一線を画すエレガンス漂う造形をもち、装いをラグジュアリーに引き立てる効果が最大のポイントである。2008年には時計の世界的祭典であるバーゼルワールド(通称:バーゼルフェア)にも出展し、各界から高い評価を受けているのだ。
そんなサルヴァトーレ フェラガモの時計コレクションのなかでもとくに個性を放つのが、創業者の名を冠した「サルヴァトーレ」モデル。1930年代にサルヴァトーレ フェラガモ自らがデザインした“プラットフォーム”サンダルのディテールを巧みに取り入れており、シャツの袖口などからちらりとサイドを覗かせるだけで、フェラガモの時計であることが判別できる傑作だ。その他のモデルにもブランドのDNA的なデザインディテールを多様にちりばめており、見るものを楽しませてくれる。たとえばクロノグラフ針や秒針のエンドにブランドの象徴たるガンチーニをあしらったり、アーカイブシューズをプリントしたサテンのストラップを用いたりと、伝統を伴った進化こそフェラガモブランドの歴史そのものと言える仕上がりになっているのだ。
その意味において、80年もつづくこのブランドの長い歴史を感じさせるハイエンドモデルの「F-80」も見逃せないだろう。もちろん「F」はフェラガモの頭文字である。「F-80」モデルは“トラベル ラグジュアリー”がテーマだが、あたらしい素材を用いることにも果敢に挑戦するシリーズである。80年の歴史や伝統は、革新性に満ちていたことの象徴の表現でもある。
適価なクォーツから高級機械式までバリエーションもじつに豊富
モバイル機器が格段に発達した現在、時報装置としての腕時計はその存在意義を再確認すべき時期にきている。ウェルドレッサーのあいだでも腕時計は着こなしを完成させるための一パーツとの考えがひとつの潮流となっている。そういう意味でもサルヴァトーレ フェラガモのタイムピースコレクションは要注目のアイテムと言えるだろう。
なぜならベーシックなモデルではアンダー10万円台からラインナップされており、アクセサリー感覚で気軽に買い揃えることができるからだ。装いごとに時計をチェンジし、トータルコーディネイトを意識すれば、より着こなしの完成度が高まるのは確実。もちろん機能にこだわったハイエンドな高級機械式モデルも抜かりなく揃えている。予算に応じていろいろに楽しめるのもフェラガモ・ウォッチの良いところなのだ。
腕にはめるだけでコーディネイトが確実にランクアップする、時を告げる華麗なブレスレット。サルヴァトーレ フェラガモによって、腕時計はさらに魅力的なアイテムへと進化を遂げた。