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2021年7月21日
Watches & Wonders 2021 新作。サンドカラーのセラミック製“モハーベ・デザート”ビッグ・パイロット・ウォッチ|IWC
IWC|アイ・ダブリュー・シー
過酷な環境下でのミッションにも耐え得る、究極の硬度と耐傷性を備えたセラミック製ケースを初めて採用
IWCシャフハウゼンは、オンラインで開催されたWatches & Wonders 2021にて、新作「ビッグ・パイロット・ウォッチ・トップガン“モハーベ・デザート”」を発表した。一連のサンドカラーのセラミック製トップガン・モデルを手掛けてきたIWCが、ビッグ・パイロット・ウォッチにこの素材を採用するのは、今回が初めてとなる。
Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi
サンドカラーとブラウンの組み合わせが洗練された印象を与える航空時計
Watches & Wonders 2021で発表されたIWCの新作「ビッグ・パイロット・ウォッチ・トップガン“モハーベ・デザート”」。軍用からインスピレーションを得たデザインが、ダークブラウンの落ち着いた文字盤、サンドカラーのセラミック製ケースと針、そして布製インレイ付きのラバー製ストラップによって際立つウオッチだ。
このデザインとカラーリングは、アメリカ海軍最大の陸上施設、海軍航空兵器基地チャイナレイクのあるモハーベ砂漠の風景からインスピレーションを得たものだ。チャイナレイクでは、航空兵器システムの開発およびテスト、さらにそれらを使用するためのパイロットの訓練が行われている。こうした厳しい環境下でのミッションにも耐え得る、頑丈かつ耐腐食性に優れた素材として、ケース素材にサンドカラーのセラミックが採用された。
セラミックの製造には非常の純度の高い原料が用いられ、極めて高度な工程を要する。多結晶粉末を複数の補助素材と混ぜ合わせて均質な材料を作り、成型したものを最終的に超高温の加熱炉で焼結する。こうして得られたエンジニアリングセラミックは、ダイヤモンドに次ぐビッカース硬度で、地球上で最も硬い物質のひとつに数えられ、究極の硬度と耐傷性を備え、たとえばジェット機の狭いコックピットといった環境下で使用するのにも最適な素材だ。砂漠を連想させる印象的なカラーは、酸化ジルコニウムとその他の金属酸化物を正確な比率で混合することで得られる。
46ミリ径のケースの内側では、ペラトン自動巻き機構、ふたつの香箱、7日間パワーリザーブを備えたIWC自社製キャリバー52110が駆動する。ムーブメントは軟鉄製インナーケースによって磁場の影響から効果的に保護され、チタニウム製の裏蓋には伝説のトップガンのロゴがエングレーブされている。
本作は年間わずか250本の限定生産で、IWCブティック、正規代理店、またはカスタマーセンター、IWC.comのオンラインショップでの取り扱いとなる。いずれもMy IWCサービスプログラムの対象で、標準の2年間の国際限定保証に加え、更に6年延長サービスが提供される。
ビッグ・パイロット・ウォッチ・トップガン“モハーベ・デザート”
- Ref.|IW506003
- ムーブメント|自動巻き(自社製キャリバー52110)
- パワーリザーブ|7日間(168時間)
- ケース素材|セラミック
- ケース径|46mm
- ストラップ素材|布製インレイ付きラバー
- 防水|6気圧
- 希望小売価格|183万1500円(税込)
- 数量|年間250本限定生産
問い合わせ先
IWC
Tel.0120-05-1868
https://www.iwc.com/ja/